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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
攻防
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ガシャァッッ!!!!




ブロッサムアンデットがそう呟き、マンションの一室を見上げると、その窓ガラスが派手に割れて、ガラスの雨と共に何かがどしゃりと落ちてきた。

それは透明であり、地面をバタバタとのた打ち回ったのちに姿を現し、バキン!とベルトが割れて沈黙した。


おそらくはヒトデの始祖たるアンデットだ。

こいつは三人が交戦している間に壁を登り、しかも身体を擬態で隠していた。
だが、どうやら撃退されてしまったようで、今こうして落ちてきたのだ。



「む・・・・・?」



そして、ブロッサムアンデットが見上げた先のマンションの一室に、一人の少女が立っていた。
その部屋の主である、長門有希。


その少女を見てからブロッサムアンデットは顎に手を当て、少し考えたのちに踵を返してその場を去ろうとする。



「まて・・・・どこに行く!!」



その背に、何とか這い上がった龍騎が剣を構えて聞くが、ブロッサムアンデットは特に振り返ることもなく、ポツリと言ってその場から消えた。





「あれでは見込めないな」




そうして、この地の脅威は去って行った。




再び、謎をその場に残して。





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「兄貴ぃ、来ないよ・・・」

「は・・・どぅせ俺なんか・・・」


一方朝比奈みくる宅前。



そこに仮面ライダーキックホッパー、パンチホッパーである矢車想と影山瞬とが体育座りで待機していた。

こちらにはアンデットの「ア」の字もない。



二人は変身することもなく、黙々とカップめんを食べていた。


「なあ・・・こっち来ないんじゃ・・・」

「かもしれんが、来た時が大変だからな。それに・・・こんなのが俺らにはお似合いだ・・・・」

「兄貴ぃ・・・」

「・・・・泣くな」





「「はぁ・・・・」」






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「いてて・・・・」

「大丈夫か、津上」

「ええ・・・・ありがとうございます照井さん」

「いや・・・問題はない」




それから一、二時間後


もうあと一時間もすれば夜も明けようかという時に、照井、シグナム、夏美が長門のマンションにやってきて津上たち三人と合流した。
古泉は明日・・・・というかもう時間的には今日、学校があるために家に帰らされ
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