第三章 X《クロス》
攻防
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・邪魔を・・・しないでください!!」
キバーラを向かわせないよう邪魔をしてくるパインアンデットにそう叫んだキバーラが、背のエネルギーを剣にまとわせ、頭上に掲げて構えた。
その間も棘の弾幕が彼女に飛んできているのだが、それはエネルギーの膜によってすべて弾かれてしまっている。
「ハァァァアあああ!タァッ!!!」
そして、一振り。
その一振りによって剣から斬撃が飛び出し、パインアンデットへと向かっていった。
無論、それを腕でガードしようとするパインアンデットだが、目の前でその斬撃が散り消え、直後全身を切り裂かれて爆発した。
この斬撃は、一つに見えて一つではない。
無数の細かい斬撃波が固まることで、一つに見えているだけだったのだ。
「ふう・・・急がないと!!ハルヒさんが!」
そうして、カードをアンデットに投げて、その姿を封印消滅させるキバーラ。
戻ってきたカードを回収し、彼女が急いでプラムアンデットを追っていった。
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ザァッ・・・・・・
とある一室。
ベットでは時たま「神」とも表現されるような少女が眠っている。
そんな涼宮ハルヒの寝室に、梅の花びらが舞ったと思うとまるで忍のようにプラムアンデットがその場に姿を現した。
そして、ハルヒの体に手を伸ばし、その体を抱えあげ、窓の桟に足をかけて外へと出ていく。
ハルヒは熟睡しており、全く起きるそぶりなどない。
このまま彼女は連れ去られてしまうのか。
そう思われた。
しかし
ドドドドンッ!!
「・・・・・ギゥ?」
「困りますね。我らが団長を連れて行ってしまっては」
パインアンデットの体に三発の赤い光弾が命中し、その足をその場にとどめた。
そして、住宅街の道にアンデットが着地すると、そこには一人の青年が立っていた。
立っていたのは、SOS団副団長で、自称超能力者の青年である。
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「ここか・・・・?」
キバーラと松竹梅のアンデットが戦闘を行っていた場所からから、また少しばかし離れたマンションの前。
そこに、また別のアンデットが三体立っていた。
その真ん中にいる個体は、堅そうな皮膚に、振ればしなるような剣を持ってい
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