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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
輪郭
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ぼんだと?」

「ええ・・・こんなの、普通気付かないわ・・・・ありがとね、鈴さん」

「ん、たいしたことない」

腕を組んでなぜか偉そうに返事をする鈴。
そうして、そのデータを別行動中のルネッサに送り、解析を頼むティアナ。




ここには、なにかいた。



ティアナとギンガ、そして理樹が顔を見合わせる。



この事件には、自分たちの知らないところで動いている何かが、確実に存在するのだ。





「でも連絡は明日になってしまいそうだね」

「そうねー。こんな時間だし、今から連絡じゃあたぶん無理よね」



時間はもう午後の10時を回ろうとしていた。


確かに、こんな時間に連絡するのはよろしくないだろう。
それに急がなくとも、古代ベルカ語を知っているものは知り合いに何人かいる。



「じゃー今日はここまでなのか?」

「そうだね・・・・こっちの血文字は僕のほうでも調べておくよ。これだけのメッセージだ。文字以外にも手掛かりはあるかもしれないし」

「何かあったらここに連絡。私かルネは起きていると思うから」



そうして、あらかたの手掛かりを持って、四人は解散する。



日が沈んで、深夜となって、そしてまた日が昇る。



同じように事件もまた起こるものだ。






to be continued


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