第三章 X《クロス》
輪郭
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でモスキートだけでもと封印したものの、やはりカードに封印した瞬間に絵柄は消え、消滅したため続いてバクテリアのほうも封印した。
「どういうことだい?君を狙っているのはアンデットだった。しかも、普通ではない」
「訳を・・・聞かせてもらえねぇかな?」
そしてその場に残っていた遺品をすべて回収したうえで、フィリップと翔太郎が長岡に聞いた。
彼らは今起こっている別の事件は知らない。
しかし、それでもアンデットが狙ってくるなんてことはよほどのことだ。
だが、長岡は今それどころではないようだった。
ぶつぶつと独り言を言い、思考を廻らせているようだ。
「・・・・・規模が大きすぎる?・・・だとしても、なんで二体しかいないの?・・・」
そんなことを言いながら、こめかみのところを抑えて考え込む長岡。
隣には柴犬がちょこんと座りながらクゥ〜ン、と小さな声を上げていた。
「あ〜、なあ?話だけでも・・・・」
「?・・・・!?翔太郎!!あれは!?」
そこでさらに話を聞こうとする翔太郎だが、フィリップの言葉に振り返り、空を見た。
「な、なんじゃありゃぁ!?」
「あれは・・・まさか全部アンデットなのか・・・・?」
その空を飛んでいたのは、無数のアンデットどもだった。
飛べないものは飛べるものにしがみつき、さまざまな方向に飛んでいく。
それはまるで、世界の終りでも見ているかのような光景だった。
「どういうことだよ・・・・」
「ここではまずい。いったん風都に・・・いや、「EARTH」に向かおう。僕ら二人じゃ事が大きすぎる」
そうしてリボルギャリーに乗り込み、三人と一匹は「EARTH」へと向かった。
各地へと向かったアンデット達。
いったい何を始めようというのか。
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「この血文字・・・・」
「うぇ・・キショイな・・・それにひどいな」
「うん・・・ひどい現場だ・・・・」
ミッドチルダ火災現場
そこでティアナとギンガ、そして理樹と鈴は現場を見て回っていた。
現場の壁には被害者のものでであろうか、血文字がべったりと残っていて、鈴がうぇえ、と顔をしかめる。
「この文字の解読は・・・・」
「まだです。なにぶんこちらもつい昨日に消火したばかりだったから・・・」
「この文字って、何語?」
「わけわからんな」
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