第三章 X《クロス》
輪郭
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
新たなアンデットは鉄細菌、というよりもただ単の細菌の始祖たるアンデット、バクテリアアンデットだ。
その種の中には鉄を食べるバクテリアが存在するのだが、おそらくはその力を持って鉄を食らい、押し固めて吐き出しているのだろう。
『被害者たちがここに来た時に乗っていた車などを処分していたのはあいつだったんだ!』
「チッ・・・とことん食らいつく野郎どもだ!!!」
と、そこでモスキートアンデットがムクリと起き上がり、バクテリアアンデットの隣に立つ。
そして、バクテリアアンデットがWに向かって吐き出した鉄球に赤い弾丸をぶつけて破砕、散弾のようにして浴びせかけてきた。
「うぉ!?オアああああ!!!」
『うわぁあ!?くっ・・・翔太郎、まとめて焼き払うしかない!!』
「だったらこいつで間違いねぇな!!」
《トリガー!!》
《ヒート!トリガー!!》
全身から散弾による火花をちらし、後ろに押し込まれるWだが即座にメモリをチェンジして、ヒートトリガーへと変わった。
だが、相手からの散弾がやむことはない。
フォームチェンジの瞬間にはエネルギーによる膜があるので大丈夫だったが、その後の散弾はなおもこちらに当たり続けている。
「グァッ・・・こ・・・の・・・・!!」
『グアア!!・・・クソッ、怯んでいる暇はない!!一気にやろう!』
《トリガー!!マキシマムドライブ!!!》
「『トリガーエクスプロージョン!!!』」
トリガーマグナムの先端から噴き出してきた熱線が、炸裂してきた散弾を蒸発させる。
そしてさらにはモスキートとバクテリアアンデットのもとにたどり着き、その体を焼き焦がしていった。
「ギギギギギギィィィ!!!」
「ブシュルァァァァァアアアア!!!」
そしてその二体が炎に焼かれ、爆発、吹き飛んで身体が岩場にたまっている水辺に突っ込んだ。
だがその体が爆散することはなく、炎と水の中で倒れた二体の腰のベルトが、パキンと縦に割れた。
「クソッタレ・・・・これでもまだやれてねぇのかよ・・・・」
『だがベルトは割れた。これでしばらくは動けないだろう。場所を教えてくれ、翔太郎。僕もそっちに向かう』
そうして二体を行動不能にしたWは変身を解き、フィリップが到着するのを待った。
数十分後、フィリップがリボルギャリーに乗ってやってきた。
翔太郎は大げさすぎると思ったが、相手が相手だ。用心に越したことはない。
そして彼が持って来たラウズカード(興味があったので検索用に橘からもらっていたもの)で二体を封印しようとする。
一枚しかないの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ