第三章 X《クロス》
害虫
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そんな会話をしていると、長岡がハンドルを切って曲がり、海岸の駐車場に突っ込んだ。
この海岸は岩場ばかりで、とてもではないが海水浴場として機能している場所ではない。
ゆえに車も他の人も一切おらず、とりあえずほかの被害は出なさそうだ。
そして、長岡と犬が一緒に車から飛び降りてきた。
直後にその車に向かって何かがが飛んできてボンネットに突き刺さり、車を爆散させる。
「キャあっ!!」
その爆風で地面を転がる長岡だが、それでも何とか受け身を取って膝立ちになる。
その目の前には、一対の羽根を持ち、口がまるで針のようにとがった怪人が舞い降りてきた。
柴犬が長岡の前に出て怪人に向かって唸り声をあげ、長尾もポーチから拳銃を取り出して銃口を向けた。
「守り、ってこと?石版に行かせないつもりね」
「フィリップ!!出たぞ!!」
《ジョーカー!!》
そこにダブルドライバーを装着した翔太郎が割って入り、ガイアメモリを起動させた。
『ああ、翔太郎。いこう』
《サイクロン!》
すると翔太郎の脳裏にドライバーでつながったフィリップの声が聞こえてきて、相棒のガイアウィスパーも聞こえてきた。
そして直後、ドライバーにサイクロンメモリが出現。それを押し込み、さらに自分のジョーカーメモリを押し込み、ドライバーを展開させた。
《サイクロン!ジョーカー!!》
そして、その身体を風が覆い、姿を仮面ライダーWのそれへと変身させ、戦闘を開始した。
「行くぜ!!オォリャァ!!」
気合一発。
声を上げ、再び上空から襲いかかろうとするそのアンデットの足をつかみ、引きずり降ろそうとしがみついた。
しかし、アンデットはそのWを足蹴にし、地面に落して上空から襲いかかる。
「アダッ!?」
『翔太郎!こいつはアンデットだ!!』
「なんだって!?」
『こいつは倒してもすぐに復活する。勝負を長引かせるのは不利だ!!』
チュン、チュンチュンチュンチュンチュン!!!
フィリップからの警告が飛ぶものの、上空のアンデットの針のような口から、同じように針のような赤い弾丸が打ち出されてそれが地面に突き刺さり穿った。
この駐車場には一切の車もなにもなく、しかも開けているので、上空から狙われると格好の的になる。
「うおっ、った、った、った!?」
『翔太郎!岩場に隠れるんだ!!ここでは的になってしまう!!』
「くっ!」
と、フィリップの提案に乗って海岸に向かい、荒々しい岩場に隠れるW。
するとそこには同様に長岡もいて、その
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