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提督はBarにいる・外伝
美保鎮守府NOW-Side B- PART12
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ルネイのこれからに乾杯だぜ」

 帰ったら忙しくなるぞ、俺も。ブルネイに駐留している米軍との秘密裏の協定だろ?その他の根回しに、美保からパク……ゲフンゲフン、一生借りておくデータからの新兵器開発にと、楽しそうなイベントが目白押しだ。

「しっかし、なんつータイミングで来日してんだよ。坊(ボン)」

 そう言って俺が睨んだのは、ブルネイの皇太子。親父である国王と家族同然の付き合いをしている為、坊と呼んでいる。

「ちょっと、勘弁して下さいよ叔父さん。僕だって今回は被害者みたいな物なんですから……」

「うるせぇ、日本の近代的文化を勉強する為に〜とか言って、アキバ通いしてる奴に権利はねぇよ」

 そう、この坊主親日家の国王の影響を受けて日本大好き。そして何をどう拗らせたのか、オタクになってしまったのだ。事ある毎にお忍び来日してアキバに通ってオタクライフを満喫しているらしい。振り回されているSPの皆さんも苦労しているのか、しきりに頷いてるし。

「こうなったら国内に噂流してやろうか?」

「止めてください、死んでしまいます」

 必死に嘆願してくる皇太子の姿にキョトンとしている大臣ご一行を眺めながら、クーラーボックスからビールを取り出して開ける。

「じゃあな、美保提督」

 そう呟いて、缶ビールをグイッと煽った。
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