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虚弱ゲーマーと似非弁護士の物語 −求めたのは力では無く−
Act4 妖精の国
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ものともせずに、キリトは席を立つ。

 「ハードを買わなきゃな」
 「ナーヴギアで動くヨ。アミュスフィアはアレのセキュリティー強化版でしかないからネ」
 「何から何まで教えてくれてありがとうございます」
 「いやいや、健闘を祈るヨ」
 「はい。エギルもご馳走様。また情報が入ったら連絡してくれよ?」
 「有ったらな。――――アスナを助け出せよキリト。じゃなきゃ俺達のあのデスゲームは真の意味でエンディングを迎えられねぇ」
 「勿論。何時かここでオフ会をやろう」

 キリトがエギルと拳を軽くぶつけ合ってから、店を後にしました。
 それを見送った2人。

 「ふむ。熱いネ。2年前の彼はあそこまで熱く無かった筈だが、死線を潜ればあんな風になるのかな?」
 「加えて惚れた女を取り戻しに行くからですよ。・・・・・・・・・ところで、如何してキリトが未だにナーヴギアを所持している事を知ってるんですか?」
 「企業秘密だネ」
 「企業秘密の多い方だ」
 「覚えておきたまえギルバート君。秘密がある人間は男はカッコよく、女は魅力溢れるモノなのだヨ」
 「自分で言いますか」

 何所までもマイペースなファブリスに、ギルバートは相変わらずと思うと同時に軽く辟易して行きました。


 −Interlude−


 キリトはALO内にてリーファと言う同行者を得て、世界樹に向かう途中、ルグルー回廊にてサラマンダーの襲撃を受けるも、辛くも撃退し、さらにはシルフとケットシーの領主らによる同盟を結ぶ会談を襲撃するサラマンダーの大部隊を何とか引かせることに成功しました。
 これにより、キリトは両領主と知己を得る事となりました。
 そこでの話し合いも終えようとしたところで、シルフの領主であるサクヤが思い出したように言う。

 「そう言えばアリシャ、今回の席で例の“彼”を護衛も兼ねて連れて来ると言う話はどうなったんだ?」

 サクヤの言葉にビクっと反応するアリシャ。

 「あ、ははは・・・・・・、それが実は――――アイツに連絡したのが三日前だったんだけど『そんな急に予定を開ける事は出来ない。近日中にスケジュールを作るからその日にしてくれ』って、断られちゃったニャン♪」
 「そんな事一度も聞いてないぞ?まさか意外と短気なお前の性格上、それに腹を立てて、返信せずに今日の会談に臨んだんじゃ・・・」
 「ニャン♪」
 「てへぺろみたいに誤魔化すな!今回の襲撃の原因と責任がシルフ領側(うち)にあるとは言え、キリトとリーファ(彼ら)の救援が無ければ全滅していたんだぞ!?」

 もうすぐで会話が終えると言う所で別の話題で白熱する両領主を遠巻きに見ている両陣営の部下達とキリト達。
 特にキリトとリーファ(ユイはキリトのポケットな中に居る
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