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真・龍神†無双
2話
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わ。痛みも何もなく眠るだけよ」

頸動脈を綺麗に締め上げて眠るように落ちて、そのまま息を引き取る。岸に接岸して丁寧に埋葬してあげる。私達がしてあげれるのはこれだけだ。

大分治めている地域が増えてきたけど、それは川辺周辺だけ。水上戦はともかく陸戦は圧倒的に不利だ。何しろ武器と防具がないから。水上戦では取り回しの良い短剣と徒手空拳が一番なのだ。よくアニメなんかでカトラスが使われているのは取り回しと扱いやすさから来ている。普通の剣よりは軽く、いざという時にロープを切れるだけの切れ味があり、手入れもしやすい。それが手にはいらないために組合員には短剣と徒手空拳を叩き込んで水上戦で戦うしかないのだ。あと、私に陣形なんかの知識がない。だから陣形がない水上戦専門になるしかないのだ。

クラリッサからは袁紹の元で色々派手にやってて、オーフィスらしき武将を見つけたと手紙が来た。おそらくは呂布らしい。3万の賊をすべてクビだけにしたと。比喩でもなんでもないらしい。普通は逃げられるから半分ぐらいしか出来ないんだけど、逃げる隙を与えなかったのかと思ったのだが、3匹のトラよりも大きな狼が群れを率いて囲んでいたらしい。2匹はスコルとハティだろう。残りの1匹は元士郎が話していた惑星グルメでの相棒のクロスだと予想する。

転生して無限龍として力を持っていないはずなのにこれだけの強さか。惑星グルメで身につけた色々な技法のおかげでしょうね。単純に食技と食没がチート臭い。ゲームで言えば技の威力10倍でMP消費量90%カットとMP上限値開放なんてことになってるから。

「お頭、積荷に蜂蜜があるんですが」

「袁術への賄賂に使うわよ。鮮度の問題もあるし、急ぐわ。徴兵免除をもぎ取るわよ!!陸戦なんて勘弁してほしいわ」

「お頭、上から劉表の軍船が!!数は中型が3」

「やってやれないことはないけど、面倒だから後ろに向かって全速前進!!船団を組むよ。狼煙を上げな!!」

「へい!!」

船上の一角には火を熾せるように簡易的なかまどが設置してある。そこを使って狼煙を上げて組合の船を集める。向こうが追ってきている内に領地を超えた所で船団を組み終えて反転。そのまま劉表の軍船に乗り込み全員を河に放り込む。これでまた新しい船を組めるわね。古臭い思考の船なんて使ってられない。

ああ懐かしの万能航行艦。運び屋と海賊退治、たまの航路開拓の日々が懐かしい。宇宙怪獣相手に格闘戦ってのも楽しいけど、船を操るのも別の楽しみなんだよね。今は亡きお兄も店を息子に譲ってからはウチの船団の料理人として夫婦で宇宙を巡っていたわね。最後は地球に戻って寿命で死んでいった。宇宙もいいけど最後は丘で死にたいって。地球からは結構遠かったけど、それは元士郎に頼んでちょっとばかりズルをして地球まで連れ帰って
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