2話
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いです。ちなみに私の計算では70万ぐらいですよ。良かったですね、少なくて。ああ、ちなみに兵士の人数だけですよ。兵士以外は重税や略奪から来る被害で大体200万程度ですかね。ね、少ないでしょう本郷一刀。WWUに比べれば微々たるものですよ。さて、まだまだ言いたいことはありますが曹操が言うので止めておきましょう。私は離れておきますね」
「その前に一つだけ、貴女から見て天の御遣いと劉備の評価は?」
「最低ですね。現実を見てないんですもの。夢を追い求めるのは良いですけど、夢以外を見ていないのは下の者達が可愛そうです。麻薬と一緒ですね。貴女の言う夢のために何人の笑顔が失われたのか、数えたことはありますか?数を数えるというのは大事なことです。とある偉人は自分が起こした戦争で亡くなった者の名前を覚えきっていました。他にも自分の罪の数を数え、それを背負いながらも国の涙を拭うために親友を討った男がいました。戦とは本来それだけの覚悟が必要な行いなのです。貴方達にそれだけの覚悟はありましたか?上に立つってそういうことですよ。では、これで」
義勇軍から離れながら吐き気を我慢する。あの劉備、ディルムッド・オディナの愛の黒子のような魅了スキルを持っている。完全にレジストしたとは言え、気持ち悪さがこみ上げてくる。しかも常時発動の上に敵か味方で無意識に効果を切り替えている。その効果は味方には絶対的な信頼感を植え付け、的にも一定の評価と好感を植え付け、甘い対応を取らせる。あれだけダメ出しをしても曹操は甘い対応を取るでしょう。それは仕方のないことです。ああ、気持ち悪い。流れ矢で死んでもらいたいです。
「お頭!!前方に組合じゃない船が、逃げ出しました!!」
「追うわよ!!ウチの島を荒らすような真似をしているはずよ!!接舷して捕縛するわよ」
「「「了解」」」
接舷すると同時に漕手以外が相手の船に飛び移り、船員をしばき倒して縛り上げる。見れば全員黄色い布を身に着けている。例外は明らかに性的暴行を受けた女性だけ。
「お頭、こいつら甘寧が言っていた」
「黄巾賊ね。身ぐるみを剥いで沈めなさい。略奪行為をしているようだし、因果応報よ」
「いんがおうほう?」
「悪いことやってると酷い死に方しかしないってことよ。縛ったまま河に突き落としな」
「へい」
「おらっ、今更騒ぐな!!潔く死ね」
部下たちが次々と賊を河に叩き込む中、捉えられていた女性に話しかける。
「これからどうしたい?楽になりたいなら送ってあげる。生きたいのなら組合に所属している何処かの村を紹介してしばらく暮らしていけるだけのお金を用意してあげる。力がほしいのなら鍛えてあげる。どうしたい?」
「……らくに」
「そう。分かった
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