2話
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「この人たちのバカさ加減に頭が痛いだけです」
「なっ!?我々を侮辱するつもりか!!」
「関羽でしたっけ?問題点を全部あげてあげましょう。一番危険なのは天の御遣いを神輿にしていることですね。ここで私がいきなり本郷一刀を斬っても、むしろ私は賞賛されますよ。天を冠することが出来るのは帝だけなんですから。勝手に帝の名を語っているんです。その危険性がわからないのなら貴方達に未来はないですよ。次、思想に矛盾しかありません。皆で仲良くと言いながら右手で握手を求めて左手に武器を持っている存在と誰が仲良く出来ると?いつ攻撃されるかわからない相手と握手なんて出来ませんね。ああ、戦わないと駄目だからって言い訳は聞きませんよ。遥か西の国のとある王は武力を一切認めませんでした。その代わりに他のことはなんでも認めました。脅し、買収、虚言。武力を使わずに国をまとめてみせましたよ。既にそれだけの事ができるのが証明されているのですから。あと、貴女の言う大陸とはどの範囲のことを言っています?そこの本郷一刀なら知っているでしょう?貴方達の言う大陸の小ささを。そして民族性から纏める事は絶対にできないということを。服装を見たところ出身は大体西暦2000年頃の日本でしょう?標準語ですから関東地方ですね」
「っ!?どうしてそれを!?」
「まあ、私は更に未来から来てますしね。裏の世界、魔術なんかが普通に残っている世界で頂点に君臨してましたから力のない貴方と違って楽に生きていますよ。お姉さまは世界が違うんだからタイムパラドックスなんて関係ないよねって活動してますし。中華以外は結構面白いことになっているみたいですよ。それから一つだけ言っておきましょう。平和ボケしてる頭を切り替えなさい。ここは平和な日本ではないのよ。特にそこの軍師二人には気をつけなさい。劉備の見る世界と彼女たちが見る世界は微妙に異なっているわ。あらあら、そんなに怯えなくてもいいのよ。私はこうやって口を挟むのと自衛だけと決めているから。まあ、多少の商売はしているけどね。貴女達軍師は分かりやすくていいわ。欲が丸見えで。頭は良くても心が未成熟だから。演技や誘導が甘いわ。なんで劉備を選んだのかも分かりやすくていいわ。光が強ければ強いだけ影は目立たないものね。うふふ、怖がらなくていいのよ。そう、貴方達の方がちゃんと世界に目を向けているわ。だからこそ劉備の元を離れたほうが良いわ。振り回されてぼろぼろになる前に。世の中がきれいごとだけで済むと思っているお馬鹿さんではないのでしょう?」
「簪、そこまでにしてあげなさい」
「まだ4分の1も話していないのですが。まあ、最後に一言だけ。あとどれだけの人を殺し殺されれば皆が笑顔になれるんですかね?一緒に笑いたかった人が死んでいる人に笑えと押し付ける貴女達の意見がぜひとも聞きた
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