2話
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まとめて退治して目立てるよ。ほら、袁紹ちゃんが一番目立てるんだから、下々の皆にもちょっとぐらい、そう、身分相応の活躍ぐらいさせてあげようよ。それが上に立つ者の優しさと寛容さってやつだよ」
「それもそうですわね。それではおまかせしても?」
「任せときなさいって。あっ、袁紹ちゃんの神輿は自分で設計してね。民を安心させるためにもね」
「わかりましたわ!!」
はい、袁紹ちゃんの説得完了っと。それじゃあ、そこの人。武官と文官を集めてね。できるだけ早く。あと、早馬に各町に募集をかけてくるようにって伝えて。予算は懐に入れない限りはガンガン使っていいからとも。
治安維持を考えて3ヶ月動くと想定すれば、15万程動員出来るね。お金があると楽だわ〜。安全圏に資金と人材をこれでもか投入してデカイ農園を作るだけの簡単なお仕事。6公4民とかウハウハだね。困窮作物の豆と蕎麦と雑穀からは税を取らないから不満も溜まりにくいし、戦争は数と装備だよね。ただし、オーフィスちゃんっぽい呂布は除く。
それにしても黄巾の乱かぁ〜。もう1年、準備期間が欲しかった。そうすれば黄巾の乱自体が起きなかったのに。ちぇっ、とりあえずは常備兵の練度を上げさせておかないとね。大量生産大量消費が許されるのが袁家なのだ。私腹を肥やすとクビが飛ぶけどね。物理的に。
おそらくお姉様と一時的にでも合流できるであろう黄巾の乱を治めるために出陣した曹操の軍に付いていく。自分の資金で用意した馬の上で魔力の鍛錬を行う。とは言っても魔力を練ったり回したりする程度だけど。まあ、多少の魔力を馬の方にも流して魔物化もさせてるんですけどね。
「簪、この先で賊と義勇軍が戦っているようだけど、貴女はどうする?」
「邪魔になるでしょうから離れておきますよ。自衛ぐらいは余裕なんでお気になさらずに」
脇道にそれて簡易式神を飛ばして戦場がどうなるかを見ておく。賊の横腹を夏侯惇隊が突き破ってから後方に回り込み半包囲ってところですか。義勇軍にしてはそこそこ纏まった動きをしていますね。士気も高いようですし、旗は劉と関と張に十文字、劉備御一行と何でしょうね、あの十文字の旗は?えっと、倍率を上げて十文字の旗の近くを見てっと。ああ、確実に天の御遣いですね。どこかの学校の制服みたいですから。おっと、戦いが終わりそうですね。では、曹操の元に行きましょうか。
こちらに逃げてきて私を襲おうとした賊の首を刎ねながら曹操の元へたどり着く。ちょうど義勇軍と接触するそうなので一緒についていく。普通は下の者から接触するのが礼儀なのだが、言っても無駄だろう。
そして義勇軍と接触して話を後ろで聞いていたんだけど、頭が痛くなる。まるで織斑一夏と話しているみたいに。
「どうしたの、簪?」
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