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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
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察型への換装も可能である。
このように優れた戦術機なのだが二人には『カニみたいな顔の戦術機』と言う印象になってしまった。
「まぁ、火力はあるし、水陸両用だからカニっぽい顔でも違和感はないな」
「そうだね……でも、もうもっと火力が欲しいよね」
戦術機の中ではトップクラスの火力を誇る海神に、成仁は火力不足を指摘した。その言葉を聞くとすぐに正仁から答えが返ってきた。
「艦砲とか装備したら絶対強い。できれば紀伊型の50.8cm砲」
「それは機体のバランスを損なうから無理だと思うよ……」
「そっか………じゃあ、成仁が艦砲を装備できる戦術機を造ればいいんだ!」
「なんでそうなるの……」
「だってこの前わけのわからん機械作ったろ」
「あれは、ただの携帯情報端末だよ。もとはアメリカの会社が作った物で、それを僕が見よう見まねで作っただけで僕は何もすごくないよ」
「……今年で八歳になる子供が見よう見まねで携帯情報端末を作れる時点ですごいと思うぞ?」
「そうかな……?」
「そうだよ」
その後二人は、海神について二三意見を口にしながら背負っていたリュックからカメラを取り出し海神を撮った。それから次なる見物場所へ移動した。
その後ろを邪魔にならない程度の距離で付いていく中尉の姿もあった。
二人は、物資が搬入され集積されているコンテナ群にやってきた。
「兄ちゃん、こんなところに何か見たいものがあるの?」
成仁はなぜこんな所に来たのか兄に向かって聞いた。できれば早く海神の母艦である崇潮級強襲潜水艦を見たいと思っていた。
「いや……何か声が聞こえような気がして」
「声?……それはどんな声?」
「ん〜〜〜……子供みたいな?」
「ちょっと待ってて」
そういうと成仁はリュックを地面に置き何か取り出した。
「何それ?」
「熱線暗視装置、英語で言うならサーモグラフィーっていう奴」
「熱を感知する機械だっけ?」
「そう、これで兄ちゃんが聞いた声の主を探す。人間ってのは意外に熱を持ってるからね。鉄の箱だらけのここだったらだいぶ目立つからすぐに見つかるよ」
「やっぱり成仁すごいな!」
「まぁ……一個しかないんだけどね」
二人はとりあえずはぐれないようにお互いの位置を確認しながら、声の主を探すことにした。
サーモグラフィーを片手に探す成仁、コンテナ一つ一つに耳を当てたりノックしたりして探す正仁、それをさらに後から確認する中尉。
こうして三人は、一時間以上ひたすらそれに費やした。
「誰か入ってるか〜?」
「相変わらず真っ青だな〜…もっと改良しないと」
「お二人とも、もうそろそろお時間なのですが……」
何個目か分からぬコン
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