決闘? バカが数人いたわね
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「ミス・グレンジャー…貴女には失望しました。ポッター達も、もしかすると死んでいたかもしれない。グリフィンドールから10点減点です」
あ、あれ、私忘れられてる…?
「ただし、その勇気は讃えましょう。グリフィンドールに15点」
結果、グリフィンドールは5点だけ稼いだわけだが、当の私はスルーだった。別に減点も加点もいらないので構わないけど。
すると、再びマクゴナガルは私を見ながら口を開いた。
「彼女は私の管轄ではありませんセブルス。煮るなり、焼くなり、罰を与えるなり、減点するなり、加点するなりは、貴方の判断です」
「ふむ…」
スネイプは腕を組みながら唸った。
「スリザリンに、20点だ」
「分かりました」
「博麗、もうこのような事がないように」
「あれ、人助けはいけない事なのでしょうか?」
「別寮である事を踏まえると、君は彼等を助けにきたのではあるまい? 君ももしや…グレンジャーと同じようにトロールを倒せると自負していたのでは?」
「まさか、ね」
私は嘲笑うと、スネイプと目を合わせた。途端に何かが心の中に土足で踏み込んでくるような気配がしたが、私は心の中でスペルカードを使うイメージをして、その気配を取り払った。するとスネイプは邪険な表情をより一層深めた。
「生徒達の噂になっているぞ。何やら紙切れのついた魔法具でパーキソンを叩きのめしたらしいな」
「仕掛けてきたのはあっちですので、私に非はないです」
「それは承知だが…あまり自分の力を過信しすぎるなと言っているだけだ。さぁ、早く寮へ戻れ」
スネイプに色々言われてしまったが、特に気にする事もない。加点してもらえただけまだマシ…というか、流石スリザリン贔屓だ。
私はハリー達と一緒に外に出た。スリザリン寮とグリフィンドール寮の分かれ道に差し掛かると、今までずっと黙っていたロンが口を開いた。
「霊夢、何で君はスリザリンなんかに入ったんだい?」
「今更な質問ね。組み分け帽子が私をスリザリンに入れただけ」
「でも、トロールを灰にする勇気があるなら、グリフィンドールの方が向いている。霊夢は野望なんてないだろ?」
「当たり前よ。特に魔法界でしたい事もないし…」
強いて言えば、今だけでも楽しもうという心持ちだけだが。組み分け帽子には「意欲がない」と言われてしまった身だが、別に意欲があった所で結果が変わるかと言われれば、そうではない。ただスピードが上がるだけだ。
組み分け帽子は、寮で切磋琢磨しあう事が大事だと言っていたが、別段仲良しこよしではないので、そんな事もない。確かにグリフィンドールでも良かったかな。
「あと、霊夢、入学してからずっと邪険になっていてごめん」
「私、そんな風にされた記憶はないけど…」
「違う。ず
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