決闘? バカが数人いたわね
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てね。あと誰も告白なんてしてないから」
「そのあだ名つけた奴誰だ…!!」
「何だっけ…そうそう! マグルの方で大量殺人を犯したって聞いたけど!」
「やってないわ」
ロンは笑顔で言うが、そんな物騒な事私はしていない。
咲夜あたりならレミリア等のために人間狩りに出かけるかもしれないが、私は基本妖怪や向かってきた相手以外に危害は加えない。
少しすると、息を切らした先生方が駆けつけてきた。皆私の後ろ姿と足の下の灰を見て、頭の上に疑問符を浮かべた。マクゴナガルは口元をヒクヒクさせて、私にそっと話しかける。
「み、ミス・ハクレイ? この灰は一体…」
「あぁマクゴナガル先生。私がやりましたけど…んー、地下室にいたらしいけど何故か女子トイレにいる変態弱小トロールの成れの果てです。魔法生物にまで下心があるとは…この世界怖いッ」
「いや絶対違うから。そんなのないから」
幻想郷にも、人の着替え見たりロリコンだったり鼻血出したりetc…の変態は大勢いるが、魔法界にも潜んでいるとは…魔理沙、来なくて良かったわね。これもこれで、パチュリーの魔理沙への報復のつもりだったのかもしれない。幻想郷の魔法使い…弱いけど、知恵だけは働くものね。
「トロールを灰にするとは…一体どんな魔法を使ったのだ?」
スネイプは、タイル床に盛り上がって置いてある灰を手に取った。指の隙間から刹那と流れ落ちる灰色の死骸は、今は命なきしてキラキラと輝いていた。
彼の問いの答えに、弾幕…とも言えず。ふとスネイプの足を見ると、何やら血が流れているようだった。
「先生、怪我していますね」
「気のせいだろう。我輩は…ッ。さ、さぁ答えろ博麗」
「『インセンディオ』でバン」
「もう少し多く」
「変態トロールが私の方へ向かってきたので、私はパパパンと杖をヒョキッとし、ぐにゃんぐにゃん動かして『インセンディオ』でバン」
「もっと分からん…もう良い!」
説明は苦手だ。どうしても擬音語を使ってしまう〜云々は嘘なのだが、スネイプは私では話が分からないと判断し、ハリー達を睨みつけた。
「あぁあまり彼等は責めないであげてください。青春の1ページを、先ほどまで刻んでいたのだから」
「だから違うよ霊夢…」
「さて、何故この場所にいたのですか? 貴方達は寮に戻っているはずでしょう?」
マクゴナガルは厳しい口調で聞いた。紫ターバンのクィレルがその時に入ってきたが、トロール生の哀しき集大成を見た瞬間、心臓発作を起こしてその場に倒れこんだ。先生方は気にする様子もなく、ただ私達に視線を向ける。
すると、ハーマイオニーが叫んだ。
「わ、私! トロールの事を本で読んで、倒せると思ったんです。ハリーやロンや、霊夢がきてくれていなければ死んでたと思います」
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