暁 〜小説投稿サイト〜
巫女のホグワーツ入学記
決闘? バカが数人いたわね
[3/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
いるスリザリン生を尻目に呪文を唱えた。

「『アクシオ パンジーよ、来い』」

 すると、何処からかずぶ濡れのパンジーが打ち上げられ、土に激突した。そこに何名ものスリザリン生が集まり、パンジーに声に向かって叫んだ。

「死なないでパンジー様!」「大変! やはくマダム・ポンフリーを呼ばないと!!」「連れて行くわよ!!」

 パンジーの取り巻きか何かは、彼女を抱えて城の方へ走って行ってしまった。私は失神状態を回復させる呪文をかけようとしたが、「人殺し! 近寄るな!」と言われてしまったので、まぁ手を出さないでも良いだろう。見物に来ていたスリザリン生の何人かは彼女の身を案じてついていったが、彼女はスリザリン内でもあまり好かれていたわけではないようだった。

「…ドラコ、私は知らないわよ。仕掛けてきたのはあっちだからね」
「分かってるが、巫女の力っていうのは凄いな。『失神呪文』はただ相手を気絶させるだけだと思ったけど」
「私の霊力が混ざっただけよ」
「霊力…?」

 私は大幣と杖を仕舞った。私はいかなる相手でも手加減はせず、容赦しない。前も言ったような気がするけど…
 一度、誰かと弾幕を使うくらい本気ややり合いたい。戦闘が好きというわけではないが、ずっと魔法の勉強をしていても、体が鈍るだけだ。一度、ホグワーツの周りを箒ではわくのも悪くないかもしれない。

 それからも、とりあえず何の出来事も起こらずに時を刻んだ。何故だかスリザリン内で「猫巫女霊夢」というあだ名がついていた。何やら頭につけているリボンが猫の耳のようだからだとか。あれからパンジーの姿をあまり見かけなくなった。私を避けているようだったが、ドラコにも馴れ馴れしい態度は見せなくなった。そして決闘の要因となった一つであるドラコは、何故だかいつも私についてくる。私は一人でも良いのに。

 そして、ホグワーツでは「ハロウィーン」という行事が行われた。何やら、収穫祭やら仮装やらカボチャやらと、中々楽しいモノだと聞いたが、別にいつもと変わる事のない日となるだろう。
 しかし、そんな私の考えは予想しない形で裏返った。
 賑やかないつもよりも豪華な即時の並んだ、夜闇のホグワーツの大広間。ヒステリックな声と同時に、紫色のターバンを纏った人間が大広間へと飛び込んできたのだ。

「トロールがァア!! 地下室にぃィ! キエェエエエ〜…」

 奇声を上げると、彼はニンニクの匂いを漂わせながら、その場で倒れこんだ。ニンニクの匂いはあの気色悪いターバンからしてくるが、それは昔アルバニアの森で「吸血鬼」に遭遇したからだという。ホグワーツは魔法界で一番安全だと言われているのに、そこに乗り込んでくる吸血鬼って…いや、レミリアやフランならできるか。咲夜とか時間止めればすぐだし。
 生徒達はトロ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ