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巫女のホグワーツ入学記
組み分け? どうでも良い
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「そりゃあそうよ、魔法界とは関わらなかったんだから」
「本当はマグル生まれで、スリザリンにきちゃって孤立するのが家で嘘ついてるんじゃないの?」
「…アンタ、名前は?」
「ほら話をそらした。パンジー・パーキソン。”本当の純血”よ」

 あっそう。正直、誰が純血で誰がそうでないかなんて、私にはどうでも良い。

「そう言えば貴女、宿無しなんでしょ? 何処に住んでるの? もしかして…ホームレスとか?! うわぁ、不潔だわぁ」
「巫女が道端に寝転んでいるなんて大間ちが…」

 いや、私時々やってたわ。参拝客が来ないし暑いから、外で寝てたわ。
 否定できない事もあり、私は唸ってしまった。

「今はウィーズリー家にお世話になってる」
「ウィーズリーって! あの血を裏切る一族の? 貴女、本当に純血なの〜? そんな汚らわしい奴等の家に?」

 パンジーは私を嘲り笑った。ドラコはそんな彼女に、何やら不穏そうな目を向けている。パンジーはドラコが私の隣にいるのも気に食わないらしく、こんな事を言ってきた。

「ドラコ、そんな奴の隣は止めた方が良いわ。貴方は、由緒ある家系の子息で魔法界でも1、2を争うほどの財力を誇る御曹司ーー」
「霊夢は純血だろう? なら別に僕が隣でも良いじゃないか」
「でも、そいつはウィーズリーのーー」
「霊夢、僕の家に来ないか? ウィーズリー家よりは、もっと良い待遇を受けれるはずさ」
「遠慮しておくわ。もうお世話になっている事だし…他の人の家に行くなんて、失礼でしょ?」
「いや、あんな奴等に失礼も失礼じゃないも関係ないさ。僕の方から、交渉でもしておくよ」
「あっそう。ま、寝泊りできるなら何処でも良いから、どうぞご勝手に」

 パンジーは何故だか分からないが、嫉妬をしているような空気を纏っていた。歯を食いしばり、フォークを握りしめ、ドラコと喋る私を憎々しく睨みつけた。そんな嫉妬する事でもないと思うが、上級生曰く、

「普通ね、彼と喋る事さえ皆光栄に思うのよ。だって、マルフォイ家の人間だもの。養女の誘いも等しいのに断るなんて、霊夢は勇気があるのね…」

 養女の誘いも等しいとは言われたが、ドラコの独断で決められる事ではないだろうし、私だって隠れ穴の生活は中々気に入っている。毎日のクィディッチや庭小人の駆除ーーしかし、仲睦まじい家族の中に、全くの他人である私が入るのもいかがなものかなとも思った。それは何処でも同じだろうが。

 夕食の席が終わり、校長の挨拶も終わると、一年生は監督生の引率に従って、地下牢にあるスリザリン寮まで向かった。湖の下にあるせいか、緑色のランプで薄暗かった。寮に入るには動く肖像画に合言葉を言わなければならないようだったが、「純血」という何ともスリザリンらしい合言葉だ。
 寮監のセブルス
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