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巫女のホグワーツ入学記
組み分け? どうでも良い
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ルバ・マクゴナガルだ”と告げる。新入生達は、自分達に一体どんな試練が待ち受けているのだろうと心配そうな表情を浮かべていた。
 しかし私は何も感じる事なく、ただ無となっていた。

 目の前の大きな扉が開かれ、私は新たな世界を開拓する第一歩を踏み出した。まだ何を成すかは決めていない。成り行きに任せるのもまた一向。上から見下ろすのも、下から見上げるのもまた楽しいだろう。
 しかし、その選択の第1回目は、この組み分けだーー

 大広間には4つの長いテーブルがあり、そこには各寮の生徒達が座り、入場してくる新入生を眺めていた。天井は穴を開けたかのように、外の満点の星空が見えた。空中には数多のロウソク達が揺らめき、ゆっくりと動いていた。
 上座のテーブルには、大人の魔女や魔法使い達が座っていた。恐らく教職員なのだろう。校長とおぼしき白ひげの半月形の眼鏡をかけた、相当なお歳の老人魔法使いだ。恐らく彼が、アルバス・ダンブルドア。ガイドブックには、『愛を愛するお茶目な腹黒ジジイ☆』とだけ載っていた。

 新入生を引率したマクゴナガル先生は、教職員テーブルの前に椅子を置き、その上に古ぼけた魔法使いの帽子を置いた。魔理沙の被っていた帽子に似ており、ズタズタに引き裂いてやりたい衝動に駆られるが、此処は我慢我慢…!
 すると、帽子がパックリと割れ、そこが口のようになり、帽子は歌い出した。下手でも上手でもない歌は、正直耳障りでしかない。寮の説明のようで、新入生ーー特にマグル生まれの子ーーは聞き入っていた。
 歌が終わると、大広間が拍手に包まれる。マクゴナガルは羊皮紙の巻き髪を取り出し、大きな声で言った。

「今からABC順に名前を呼ぶので、呼ばれた生徒は出てきて、この帽子をかぶりなさい」

 それから、次々と名前を呼ばれた。そして、ついに私の名前もーー

「ハクレイ・レイム!」

 私は一息ついて歩み始め、皆の前で帽子をかぶった。すると、帽子は頭の中にこんな言葉を投げかけてきた。

「うーむ、難しい子だ…才能も、知識も、狡猾さも、勇気も、優しさも、人望さえも…君のように全てが整いに整った生徒は実に久しい。しかし、君には『意欲』こそがない。『野心』もないな…一先ずの日常が得られれば十分といった所か。さぁ、何処に入れたものか…」
「どうぞ、適当な場所に入れて頂戴。数合わせでも構わない」
「適当? 本当にそれで良いのか? 君には様々な可能性がある」
「寮なんて、ただ寝泊まりするだけ。何処でも良いわ」
「それは違うぞ」

 組み分け帽子は一息つくと、皆に聞こえるような大きな声で言った。

「寮とは、同じ志や同じ考え、そして同じ趣向を持った者達が集まり、お互いに高め合っていくものである! つまり、狡賢いが勇気の欠片もない者がグリフィンドール
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