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巫女のホグワーツ入学記
組み分け? どうでも良い
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々にあり、どれも生徒がある程度乗り込んでいた。
 ハリー・ポッターも見つけられなかったので、私は仕方なく近くのコンパーメントをノックする。
 中を覗いてみると、シルバーブロンドの髪の少年と厳つい少年2人が中に座っていた。

「何の用だい?」

 シルバーブロンドの少年は、扉越しに私に話しかける。

「私もそのコンパーメントに入れてもらえない?」

 彼は私の姿を穴の開くほど見つめ、やがてはこう言った。

「僕が誰だか知って言っているのか?」
「さぁ? 魔法使いかしらね」
「ただの魔法使いと一緒にするな。僕は『純血』だぞ」

 あぁ、彼のような人物が純血主義というのか、と私は心の中でため息をついた。別に肯定も否定もしない。自分の考えを持つ事は悪い事ではない。入れてくれないのならばと私は彼に向かってこう言う。

「それを言うなら私も純血よ」
「…そうか、なら良い。入れ」
「命令口調が気に食わないわ。でも、ありがとうとだけ言っておく」

 私はそれだけ言うと、ドアをスライドさせて開け、中に入った。シルバーブロンドの少年の隣に座った。

「名前は?」
「普通は自分が先に名乗るものだけどね…博麗霊夢よ」
「ハクレイ、レイム? そんな名は聞いた事ないぞ」
「そりゃあそうよ。魔法界と接点はないんだから。でも私の一族は代々、特殊な力と霊力と魔法力を持っていたわ。あぁ、博麗が苗字よ」

 嘘は言っていない。代々の博麗の巫女は、私と同じように強大な力を有していた。魔法使いの家系というわけではないが、巫女も魔法使いもそれほど変わらないだろう。ただ文化が違うだけ。やっている事は似通っている。

「そうか。こいつらは、クラッブ、ゴイルだ。僕は、ドラコ・マルフォイ。由緒ある魔法使いの家系の人間さ」
「そう、宜しく」

 汽車が汽笛をあげ、動き始めた。最高速度まで達しても、私が飛んだ方が断然早い事は確かだった。
 私はそれから、ドラコ達と色々と魔法界について話した。知識はかなり備えていたので、話に置いていかれる事はなかった。

「霊夢は、学校の寮は何処に入りたい?」
「そうね…私は学べるならば何処でも良いわ。正直、寝泊りする寮が違うだけでしょう?」
「そんな事はない。それぞれの寮にそれぞれの意味がある。僕は断然、スリザリンだ。選ばれた者だけが入る事を許される寮。ハッフルパフなんかに入ったら僕は死ぬね。レイブンクローはまだマシだろうさ。でもグリフィンドールなんかは猿みたいに野蛮な連中しかいない。やっぱり、純血一族はスリザリンであるべきだ」
「あっそう」

 ホグワーツには四つの寮があり、グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンだ。どれも歴史ある立派な場所だと聞く。素質や才能によって分けられ
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