魔法使い? 私は博麗の巫女よ
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は…」
「全然構わないのよ霊夢。うちは経済的にも余裕があるし、たくさん人がいた方が賑やかで良いわ。それに、ジニーの相手もしてもらえるし」
「あぁ…」
私はジニーを見た。対して情が沸くわけではないが、確かに男の中5人に女2人というのは窮屈だろう。アーサーは良い人なので、男尊女卑をするはずがないが、やはり女の楽しみが少ない事には変わりない。私はその事も踏まえ、小さく頷いた。
「それでは、これから長らくお世話になります。どうぞ宜しくお願いします」
「あら霊夢、私達の事は本当の家族だと思ってくれて良いのよ」
「そうですね…このご恩は、いつか必ず返させていただきます」
「そんな事しなくても良いのよ」
「それでは私の顔が立たないですから」
*
何日が日が経ち、私はこの世界でいう魔法力を多く発揮していた。それは幻想郷ではやらなかった事ばかりだったので、実に興味深かった。私は博麗の巫女としての特殊な力をいくつも持っているが、使おうとも思わないし自慢しようとも思わない。この世界が一体どんな危険性を秘めているのか、私の基準ではまだ分からない。私がどんな道を選ぶかは、それによって変わるだろう。後はまぁ、成り行きに任せれば良い。
この物語が正しい方向に進もうが間違った方法に進もうが、私が早くこの世界から出られればそれで問題はない。幻想郷の時間は止まっているのだから、この物語を楽しむのも良いかもしれないけど。
幻想郷時での力がそのまま引き継がれているという事は、私はこの世界でも最強という可能性がある。この世界の魔女や魔法使いの実力はある程度見させてもらったが、大した事はなかった。スペルカードを使えば一瞬で吹き飛ぶだろう。魔法の世界で弾幕を使うのは気がひけるが。
「霊夢、クィディッチしようぜ」
「そうね、行こうかしら」
この世界の文化はとても興味深い。魔理沙はよく箒に乗って移動をしているが、この世界では「クィディッチ」という箒を使うスポーツがある。幻想郷でも弾幕ごっこではなくそれをすれば良いのに…と正直思う。スペルカードを制定したのは私だが、クィディッチを覚えて広めるのも良いかもしれない。
そしてある日、朝食を皆で食べていると、真っ黒なふくろうが空の彼方から飛んできた。足にいくつもの手紙を括り付け、リビングルームに飛び込んできた。幻想郷でも文などが伝書鳩を使ったりしているらしいが、ふくろうを使うとは中々ユニークだ。
どうやらホグワーツからの手紙らしく、私にも来ていた。
『ホグワーツ魔法魔術学校 校長アルバス・ダンブルドア
マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会員
親愛なる博麗殿
この度ホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されまし
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