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巫女のホグワーツ入学記
魔法使い? 私は博麗の巫女よ
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よ。ね?」

 モリーはまるで娘に話しかけるかのように私に言ってくる。あまりにも必死なので、私も頷くしかなかった。此処までやってきて外に出るのもマナー違反なので、何方にしろそうなっていただろう。

 こうして、私はこの家にしばらくお邪魔させてもらう事になった。彼等は魔法使いの一族のようで、家名はウィーズリー。
 現在の私は11歳になっているわけだが、同じ年齢の少年が一人いた。それがロン・ウィーズリーだ。ガイドブックにあった事を思い出せば、確か彼はハリー・ポッターの親友となる人物のはずだ。今のうちに仲良くなっておくのも一向、か。

 家主がモリーの夫であるアーサー・ウィーズリー。息子が6人、娘が1人。そのうち息子の2人はホグワーツ魔法魔術学校を卒業して自立しているとの事。たった1人の女の子であるジニー・ウィーズリーは来年で11歳。つまり、今年ホグワーツに行くのは4人という事になるらしい。今この場にいるホグワーツ生を説明すると、まずは双子のフレッド&ジョージ・ウィーズリー。正直見分けがつかない奴等だ。もう一人がパーシー・ウィーズリー。成績優秀の監督生らしい。その監督生というのがどういう役職かは知らないが、きっと良い立場なのだろう。全員が燃えるような赤毛で、黒髪の私は浮いていた。

 夕食をご馳走になたが、私は神社のお茶がもう名残惜しくなってしまった。この家は紅茶がよく出されたが、やはり咲夜の入れるものには敵わない。あれはホント神か!て思うほど美味いからね。賠償金と一緒に茶っ葉もふんだくってこよう。

「なぁ霊夢、その服装は何なんだ?」
「これは巫女の装束よ」
「ミコ?」

 ホグワーツ生達は私の話に興味津々だった。何しろ自分達の知らない異文化だ。そして、 私が悩みに悩んだ事をついに質問してきた。

「霊夢は、どうして家がないんだい? 単なる家出にしては…」

 その質問を投げかけてきたのは、パーシー・ウィーズリーだった。まだ私の事を完全に信用しきっていない様子である。何方にしろ話す事になるだろうという事で、私は現実も踏まえた作り話を語り始めた。

「私は、母と一緒に『博麗神社』の巫女として働いていたの。”博麗大結界”という特殊なあー…魔法、を使って、辺りの土地を守っていた。でも突然、何か大きな魔力が爆発して…母を巻き込んでしまったわ。母は私を守ろうとして亡くなったの…それから家無し。2週間くらい前の事ね。親戚も家族ももういないから、渡り歩いてんのよ」
「可哀想に…霊夢、君が良ければだけど、ずっと此処にいて良いんだよ?」

 アーサーは優しく私に言う。その言葉は、現在宿無しの私にとってとてもありがたい事だった。しかし、そこまで面倒を見てもらうわけにはいかない。

「良いんですか? でも、これ以上迷惑をかけるわけに
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