0005話『会議』
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「えっ…? なんで…?」
「はい。その前に私達の隠していた素性を話しておいてもいいと思うんですよね。
うまくいけばあなた達とは友好関係を築けると思います」
「え? え?」
「一体どういう事だい…?」
「そうよ。説明して!」
「そうよ」
「なのです」
どうやら久保提督と第六駆逐隊の面々は混乱しているのか私達に遠慮がなくなっているようだ。
それで私は話す。
私の素性とこの突如として出現した鎮守府との関係性を。
「まず私は…そうですね。本物の金剛型戦艦三番艦である榛名ではありません。でも、それでも榛名なんです」
「榛名じゃないのに榛名だって…どういう事?」
「はい。私もどこまでが本当か嘘なのかも現状は分かっていないんですが、私はこの世界とは別の世界で川内達…彼女達の提督をしていたものです」
「ッ!? それって!」
「はい。そしてなぜかは分かりませんが私は榛名の体に宿ってこの世界に突然落とされてしまったのです」
あ、本物の榛名の魂もこの体に宿っているという説明をする。
そして川内達も私と同じように謎の光でこの世界に来たことを伝える。
「だからおそらく突如として現れたその鎮守府は私の鎮守府だと思うんです。出来すぎた話ですが多分間違っていないと思いますから」
「ふー…驚いた。あなたは提督だったのね」
「はい。驚きましたか?」
「うん。でもそうなると色々と話が繋がってくるんだよね。あ…そうだ。じゃあなたの事はどう呼べば?」
「今まで通り榛名で結構です。今はこんな成りですから」
「そう。それじゃ榛名提督と呼ばせてもらうわ。それじゃ早速だけどそれが本当なのだとしたら私としては首の皮一枚繋がったような状況だね」
「彼女達の説得は私達で行って構いませんか…? 私だからこそできると思うのです」
「うん。大丈夫だよ。全権は任せます。でも代わりに見届け人として私達も連れてってもらっても構わないかな? うまくいけば私とあなたは良き協力者になるんだから」
「そうですね。私がこの世界に来る前までの備蓄はまぁ十分でしたがこれからもそれを維持できるかは分かりませんから理解者は必要だと感じています」
それで話が纏まったのだろう。
電ちゃんが報告書を作成している隣で久保提督が実に興味津々な顔で私を見てきた。なんだ?
「どうされました? なにやら嫌な視線を感じるのですが」
「いや、肩の荷が下りたとわかったら興味が湧いてきてね。あなたの鎮守府の規模ってどれくらいなのかなって…」
「そう言う話ですか。まぁ別に構いませんが…」
それから久保提督と色々な話をした。
話すたびに驚かれたのはまぁ別にいいだろう。
今までのイベント海域の攻略話なので花を咲かせた。
それはこの世界でも同じだったようで久保提督も同じように
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