IFエンド 「スバル・ナカジマ」
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私よりもはやてさん達の味方するの。お父さんは娘の幸せよりも元部下だった人達の方が優先なわけ。大体私だってそういうこと考えて不安になるんだから言わないでよ!
「いいから早く出てってよ!」
「そんなにガミガミ言わなくても出ていくさ。さっさと準備終わらせとけよ。じゃないと坊主が迎えに来ちまうからな」
お父さんの姿が見えなくなるまで見送った後、即行でドアを閉める。
私は大きく息を吐くと視線を散らかった室内へと戻し、もう一度大きくため息。我ながら服を選ぶのにいつまで掛かっているんだろう。少し前までは服装なんてすぐに決まっていたのに。
「はぁ……何だか色々考え過ぎて頭痛くなってきた。いったん落ち着こうか……なっ!?」
ふと視界に入った時計の時刻は、約束の時間まで30分もないことを告げていた。
ままま不味いよ、まだ服も決まってないし。それに服が決まったとしても他にもやることが……私だって女の子なんだから多少なりともやることはあるんだから! って、そんなことを言ってる場合じゃない。早く服を決めて準備を終わらせないと。
「えっと……これとこれを組み合わせて! でも、こっちとこっちの方が……あぁもう、時間もないしこれにしよう!」
青系のノースリーブに白のパーカー付きのジャケット、それにベージュのハーフパンツ。いつものようにボーイッシュな感じなものを選んでしまったけど、下手に女の子らしくて変だと言われる方が私の精神的に辛い。
着替え終わった私は財布といった必要なもんをバッグに詰めて部屋を出る。残り時間は刻一刻と迫ってきているけど、念のためにもう一度歯を磨いたりして髪の毛とかも整えておかないと。やっぱり女の子は身だしなみが大切だよね。
そうこうしているとインターホンが鳴る。
時間帯から考えてもショウさんが迎えに来たのだろう。鼓動が高鳴っているけど、テンパって挙動不審になったら不味い。何が不味いかというと私の精神がね。少しずつでもいいから大人の女性って思われたいし!
そんな風に意気込んで玄関に向かうと、そこには白いシャツの上に黒のジャケットとシンプルに決めているショウさんが立っていた。普段通りの着こなしなんだろうけど実にカッコいい。
「ショショショウさん、おはようございます!」
「あぁおはよう」
普通に返してくれたけど……恥ずかし過ぎる。たかが挨拶するだけなのにあんなに?んじゃったし。でも仕方ないと思う。だってショウさんカッコ良すぎるんだもん。前から雰囲気が大人だったけど、今ではさらに大人っぽくなってるし。
それに……きっとショウさんはこれといって服装とか迷ってないんだろうなぁ。いつも自然体で居る人だし。だからこそ一緒に居るとこっちも自然体で居れるんだけど……なのはさん達もそういうところに惹かれた
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