暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Rider-Awakening Clock Up
尾行
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する反応があります」

「モンスターか?」

ネザーが腰の片手剣の柄に手を掛ける。だが、ユイはフルフルと首を振った。

「いえ__プレイヤーです。多いです……12人」

「12人……!?」

リーファは絶句した。通常の戦闘単位にしては多すぎる。スイルベーンからルグルーもしくはアルンを目指す、シルフ族の交易キャラバンだろうか。

確かに、月に1回ほどのペースで領地と中央を往復する大パーティーが組まれてはいる。しかしあれは出発数日前から大々的に告知して参加者を募るのが慣例(かんれい)だし、朝に掲示板を覗いた時にはそのような書き込みはなかった。

しかし正体不明の集団であろうとも、それがシルフである限り危険はないし、まさかこんな場所に異種族の集団PKが出るとも思わなかったが、何となく嫌な感じがしてリーファは2人に向き直った。

「ちょっと嫌な予感がするの。隠れてやり過ごそう」

「隠れるって……どこに……」

キリトは戸惑ったように周囲を見回す。長い1本道の途中で、幅は広いが身を隠せるような枝道の類いは見当たらない。

「ま、そこはおまかせよ」

リーファは澄ました笑みを浮かべるとキリトの腕を取り、手近な(くぼ)みに引っ張り込んだ。

「ネザーさんも速くこっちに」

リーファに呼ばれ、スイスイと滞りなく窪みに向かって歩むネザー。3人の体が密着すると、リーファは左手を上げてスペルを詠唱する。

すぐに緑に輝く空気の渦が足下から巻き起こり、3人の体を包み込んだ。視界は薄緑色に染まったが、外部からはほぼ完全に隠蔽されたはずだ。リーファはすぐ傍らの2人を見上げ、小声で囁いた。

「喋る時は最低のボリュームでね。あんまり大きい声出すと魔法が解けちゃうから」

「わかった」

「便利な魔法だなぁ」

キリトは眼を丸くして風の膜を見回している。そのポケットから顔を出したユイも、難しい顔をしてヒソヒソと囁いた。

「あと2分ほどで視界に入ります」

3人は首を縮め、岩肌に体を押し付ける。緊迫した数秒が過ぎ、やがてリーファの耳にザッザッという足音が微かに届いた。その響きの中に、重い金属質の響きが混じった気がして、あれ、と内心で首を傾げた時__。

ネザーがひょいと首を伸ばし、不明集団が接近してくる方向を睨んだ。

「あれは……」

「何?まだ見えてないんじゃ?」

インプは暗中飛行と暗視能力に長けた種族としても知られている。洞窟に入って暗闇に閉ざされた時も、インプであるネザーの視界にはちゃんと洞窟内が見えていた。キリトに魔法で明るくしてもらってからは、視界がより鮮明になった。

「プレイヤーではない。モンスター……小さな、赤いコウモリ……」

「!?」

リーファは息
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