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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
アルンへの旅路
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ね」

「……頼むから妙なことを覚えないでくれよ」

キリトとユイのやり取りを呆然と眺めていたリーファは、どうにか口を動かした。

「す、すごいAIね。プライベートピクシーってみんなそうなの?」

「こいつは特に変なんだよ」

言いながらキリトはユイの襟首を摘み上げると、ひょいと胸ポケットに放り込んだ。

「そ、そうなんだ」

「お前ら……肝心なことを見落としているぞ」

「「え?」」

今まで声を殺していたネザーが、空を眺めながら口を動かした。

「人間ってのは……愚かな生き物だ」

「愚か……?」

興味を引かれ、リーファとキリトは上を向くネザーの横顔を見た。

「人は誰でも、自分の求める何かを持っている。願い、望み、祈り、欲望……解釈は様々だが、それらを叶えるために人は生きていると言ってもいい。だが……進む道を間違えれば……死ぬまで後悔することになる」

首を下ろし、リーファに眼を向けて続ける。

「だがリーファは……少なくとも後悔せずに済む道を選択した。自分が何者かを決めるのは、能力でもステータスでもない。どんな選択をするかだ。その選択次第で自分が決まる」

「……選択で……自分が決まる」

リーファはネザーの名言を繰り返しながら、屈めていた腰を伸ばした。

なら__この世界でどこまでも飛んでいきたいと願っている自分の気持ちを選択したということだろうか?そしてその奥底で誰かを求めているのだろうか。不意に、和人(かずと)の顔が脳裏を()ぎって、ドキン、と心臓が大きな音を立てる。

ひょっとしたら__この妖精の頃を使って、現実世界のいろんな障害を飛び越えて、和人の胸に飛び込んでいきたいと、そう思っているのだろうか?

「まさかね……」

考えすぎだ。心の中でそう呟いた。今は、ただ飛びたい。それだけだ。

「ん?何か言った?」

「な、なんでもないよ。……さ、そろそろ出発しよっか」

キリトに笑顔を向けると、リーファは空を振り仰いだ。夜明けの光を受けて金色に輝いていた雲もすっかり消え去り、深い青がどこまでも広がっていた。今日はいい天気になりそうだった。

展望台の中央に設置されたロケーターストーンという石碑を使ってキリトに戻り位置をセーブさせると、リーファは4枚の翅を広げて軽く震わせた。

「準備はいい?」

「ああ」

「OKだ」

キリトは胸ポケットから顔を出したピクシーが頷くのを確認し、いざ離陸しようとしたところで__。

「リーファちゃん!」

エレベーターから転がるように飛び出してきた人物に呼び止められ、リーファはわずかに浮いた足を再び着地させた。

「あ……レコン」

「ひ、ひどいよ、一言声かけてから出発しても
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