ガンダムW
1664話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
であっても、受肉している状態なので、呼吸は必須となるのだから。
「そうですか。では、お気を付けて」
整備員に見送られ、俺は綾子と共に格納庫を出る。
「で、まずはどこに行くんだ?」
「どこにって言われてもね。そもそも、ピースミリオンの中にどんな場所があるのかも分からないんだから、その辺りは直接歩いて見て回るしかないでしょ」
「そう言ってもな。特に何があるって分かる訳じゃないんだから、その辺りはしっかりと前もって決めておいた方がいいんじゃないか?」
「……道案内とかそういうのがあれば、しっかりと考えられるかもしれないけどね。それに、たまにはこういう風に何も考えないで移動するのもいいでしょ。ほら、まずはこっち」
綾子に引っ張られて、ピースミリオンの通路を歩く。
最低限移動出来るようにしかなっていないピースミリオンだけに、通路はかなり暗い。
真っ暗という訳ではないが、必要最低限の明かりしか存在しないと言ってもいいだろう。
それだけに、どことなく暗い雰囲気が漂っている。
幸い俺は混沌精霊の能力として夜目が利くので全く問題なく歩く事が出来るし、綾子も半サーヴァントだけあってこの程度なら特に問題はない。
そんな風に歩いていると、やがて通路の先から何か声が聞こえてきた。
「おいっ、この配線はこっちじゃなくてそっちのS字の方に繋ぐんだよ!」
「はぁ? お前、もう少し勉強しろよ。そっちのS字に繋げば電力が余計にロスして向こうの方に悪影響が出るだろ」
「そんな訳ないだろ。ほら、こっちでもしっかりと数字が出ているんだから」
「馬鹿、それはここの数字だろ」
聞こえてくるその声は、討論というか意見の言い合いというか……そんな感じではある。
だが、お互いに自分の意見を口にしているうちに、段々と興奮してきている様子が分かってしまう。
「アクセル、どうする?」
「どうするって言われてもな……ここで妙な騒ぎを起こされてピースミリオンがダメージを受けたりして存分に性能を発揮出来ないとかなったら、ちょっと洒落にならないだろ。少し様子を見てきた方がいいと思わないか?」
「賛成」
こうして、俺と綾子は通路を歩いて先に進む。
するとその先では、2人の整備員と思われる人物が通路の壁を剥がしてそこの配線を前に、ああだこうだと言い合っていた。
「ほら、そこまでだ」
『ああっ!?』
俺の言葉にヒートアップした2人は険悪そうな声を上げて俺に視線を向けてくるが……そこにいるのが俺だと、シャドウミラーを引きいており、自分達の上司になるだろう人物だと知ると、やがて頭に上った血も落ち着いたのか、ゆっくりとこっちに視線を向けてくる。
「すいません、その……ちょっと興奮してしまいました」
「意見が合わ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ