第二話 戦う決意
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真剣な目つきで玉ねぎ切っている楓。今回の食事当番だった。
「姉ちゃ〜んご飯まだ〜?」
「ごめん!今ちょっと真剣なの!」
「ふぁ〜い手洗ってくる」
「ええっと・・・よっと・・・ふ〜」
大体切り終えた楓は一息付くと炒めて水を張った鍋に投入した。独り身ならその辺の有り合わせで済ませるが人に食べさせるものとなるとちゃんとした物を作らなければならない。
「ふ〜何とかできたな〜」
野菜たっぷり肉たっぷりの栄養満天のカレーを作った楓。器に盛ってお盆に載せて食卓に運ぶ。
「姉ちゃん!腹減った!」
「お腹すいた〜」
「ごめんごめん!」
「それじゃみんな席に着いたかな〜」
「「「「は〜い」」」」
玄が食前の挨拶をすると一斉に食べ始めた。
「うわ!おいしい!」
「うん!姉ちゃん来てからレパートリーが増えたよね」
「お!良くそんな難しい言葉知ってるね」
と言って自分の大盛りカレーをがっつく楓だが・・
「あれ?風ちゃんピーマン食べないの?」
「俺ピーマン嫌いだし・・・」
「好き嫌いは良くないよ〜」
「んじゃ〜姉ちゃんが口移しで食べさせてくれるなら食べる〜」
と風太郎は冗談を言ってみるが・・・・
「良いよ♪」
「は!!」
「私のチューで食べてくれるならいくらでもチューしてあげるよ♪」
「た!食べる食べる!!」
慌てる風太郎。楓なら本当にやりかねない・・・感覚がずれているようです。
「姉ちゃん〜人形壊れた〜」
「自転車欲しい〜」
「はいはい。後で御飯終わったら直してあげるし作ってあげるから」
「て!姉ちゃん自転車作れるんかい!!」
「うん!本気になれば発明少年に出てきた竹で出来た自転車も作れるよ♪」
夜
「ええっとここで・・・」
廃材を熱して溶接して塗装して・・・ハンドメイドでちょちょいのちょいと自転車を作った楓。
「次は・・・パテ盛って・・・塗装して・・・」
と人形の壊れた部品を手作りで再現し完全にした。
「さてと・・・お仕事は山積みだ〜」
と言って子ども達が楓に頼んだ様々な事を楓は寝ずにこなすのだった。
翌日
「なんじゃこれ・・・」
風太郎は唖然としていた。みんなが楓に頼んでいた無茶な要求を楓が全てこなした事に・・・
「・・・確かにベッド直せって言ったけど」
「タンスの立て付けが悪いから直してとは言ったし」
「穴の開いた鍋修繕してくれとも言ったけどさ・・・」
子ども達は楓の万能性に驚いています。因みに本日は休日で楓は油まみれで寝てます。
「姉ちゃん・・・」
「ZZZZZZ」
「姉ちゃん脂臭い
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