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Muv-Luv Alternative 帝国近衛師団
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三人とも様々な感想を口にするが、総じてかわいいっと言っていた。その光景を見ていた隆仁は、何故か無性にイラついたので大きく咳払いをしてこちらに三人の視線を向けさせた。
「お三方、そろそろ正仁に自己紹介してはどうですかな?」
「そうでした。まだ名前も名乗っていませんでしたね」
「うむ、それは失礼した」
「いや、今名乗っても覚えないんじゃ……」
智忠の言葉を無視して二人は自らの名を名乗った。
「私は
閑院宮
(
かんいんのみや
)
載仁。陸軍軍人をしております」
「私は
伏見宮
(
ふしみのみや
)
博恭。海軍軍人だ」
「……俺は
桂宮
(
かつらのみや
)
智忠。博恭殿と同じ海軍軍人だ」
三人の自己紹介が終わるもやはり正仁は眠ったままだった。
そしてしばらく正仁を眺めると三人は、夜更けなのでお暇させてもらう、という事で隆仁は外まで三人を見送る事にした。
「お三方、本当にありがとうございました」
深々と頭を下げる隆仁に対し三人は笑っていた。
「お気になさらなくて良いですよ隆仁殿。同じ宮家なのですから」
「そうだぞ隆仁殿、我らは家族も同然。気にすることなどない」
「困った事があったらちゃんと言えよ?先輩父親として助言してやる!」
「お三方………本当にありがとうございます!」
更に深々と頭を下げる隆仁に苦笑いになる三人であった。その後、二三言葉を交わした後、博恭と智忠は帰って行ったが、載仁は隆仁にある事を聞くために残っていた。
「隆仁殿、皇帝陛下に男児誕生のご報告はいつなさるのですか?」
「はい、明日にでも拝謁を賜りたく思っています」
「それはやめた方がよいでしょう。せめて一週間は愛子さんの正仁君の傍に居てあげてください」
「しかし……」
「皇帝陛下にもご予定がございます。私から皇帝陛下へ拝謁の旨をお伝え申し上げます、それまでは二人の傍に居てやりなさい。いいですね?」
「……わかりました」
「では私はこれで」
そう言うと、載仁は帰って行った。
空には月が煌々と輝いていた。美しいと思う感情と憎いという感情が隆仁の心に現れ、悲しい気持ちになった。
「あんなに美しいのに、BETA共の巣になっているのか………悲しいな」
そう言うと玄関に入り、妻と我が子が待つ部屋へ足を進めた。
BETA
正式名称『Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race』日本語にして『人類に敵対的な地球外起源種』
この世界の人類の戦争相手である。
今の段階で人類の30%が殺された。
そんな混迷とする世界に
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