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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
根幹
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おり、マントのような羽を持っていた。


『二人ともどけェ!!』



ドォン・・・・!!!




そのハクオロの咆哮と共に、巨腕が振り下ろされてアンデットに叩きつけられる。

だが



『いない!?』

「おっそいねぇ・・・あんたら人間は、デカけりゃ勝てると思ってんのかい!?」




そんな声がし、直後シュカッ、という音がしてハクオロの足が切り裂かれた。

ガクリと崩れる巨体。
しかし、即座にそれは再生し、再びその足で立ってアンデットを睨みつけた。


『カァぁああアアアアアアアアアア!!!』



そして、その口の前に黒い球体が出来上がっていく。
それは見て分かるように、途方もない力を込めたエネルギー弾だ。


「へっ・・・まぁじかよ・・・あんたクレイジーだぜ!!」

『オオオオオオオオオオオオ!!!』




ドォン!!!




そして、それが放たれて着弾、爆発。
炎を上げて、宮殿の広い謁見室が炎に包まれた。



しかし、その炎の中にアンデットはいなかった。


それを見て、ハクオロが空に向かって咆哮を上げる。




奪われたものは、あまりに大きい。



その奪われたものとは―――――――――――――――
















そうして



アンデットが逃げてきたのは森の中。
その肩には一人の少女が担がれていた。



「『森の母(ヤーナマゥナ)』の少女、ね。これでまた一人、と」



意識を失い、担がれている少女の名はアルルゥ。
森と心を通わせ、動物の言葉を聞く少女だ。



「さっきも虎が追っかけて来たみたいだし、力は本物。申し分ない」

「申し分ないところ失礼だが、返してもらうよ」

「なに!?」




《ATTACK RIDE―――BARRIER!!》




と、アンデットが森を走っていると、目の前に青いホログラムのような壁が現れ、行く手を阻んだ。
その壁の前に急ブレーキで止まるアンデットが声のした方向を見ると、そこからシアンのカラーに身を包んだ仮面ライダー、ディエンド―――海東大樹が現れてきた。




「なんだテメェ?」

「今連絡が入った。お前達が復活させようとしているもの・・・まあ、復活させるわけにはいかないんだよね。しかも、そんな子供の命を使ってなんて」

「あぁ?・・・・ああそうかそうか。お前「仮面ライダー」ってやつだな?バトルファイトのボンボンどもがやられたって言う」

「おや、ならば君も同じ未来をたどることだね!!害虫君!!」





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