第三章 X《クロス》
根幹
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いわば、オフィシャル選手ではなくストリートで名を馳せるようなもの。
ただただ強すぎたがゆえに、枠に入れなかったということ。
「そんな奴らが・・・・」
「ああ・・・襲ってくる雑魚共の大半は俺たちが勝って封印したアンデットと同等くらいの力。弱いアンデットははなから戦わずに自然に帰った。しかし、強力なアンデットは、あのジョーカーすらをも凌ぐ」
「な・・・・」
そう、今回の敵は、そんな奴らだ。
正規のアンデッドではない。だからカードに封印すると、彼らの姿は消えてしまったのだ。
「ま・・・何枚もラウズカードを使わずには済むが、な」
そこまで話た橘に、一刀が最後の疑問を挟んだ。
まだ、橘の話には聞くべきことがある
「橘さんは、「狙われるであろう少女のうち」って言ってたよな?」
「ああ」
「標的は・・・複数人いる?」
「そうだ・・・・・」
「なんで彼女らだと・・・」
「石版を解析、解読した。見てくれ」
と、橘が宙にモニターを表し、そこに写真を提示していく。
そこにはよくわからない文字で言葉がつづられていたのだが、すでに解読は終わっているということもあって、即座に訳文が出てきた。
「これは・・・・!!」
《我ら、「大いなる者」》
《この地にて、一つの種を選びて繁栄を約束せん》
そこにあったのは、バトルファイトを開始するといった旨が書かれていた。
つまりこれは、その観測者が残したものだったのだ。
そして、そこに書かれているのはそれだけではなかった。
《我ら、この地に邪神を見つけたり》
《そのもの、世を破壊と混沌に導かん》
《この地の繁栄を約束せんがため、我ら邪神を封印せり》
「邪・・・神・・・?」
「ああ、おそらくはこいつが元凶だ。見ろ」
と、モニターの一部を拡大し、さらに細かく見ていく橘。
そこには、先ほどまでの筆記とは明らかに違う文字で掘り込まれた文があった。
【十の幼き少女の魂を捧げよ。我が身の力と成らんが為に】
【さすれば我、彼の者に無限の力を与えたもう】
「これは?」
「こいつを封印した「大いなる者」ってのは、多分あのモノリスを作った奴ら・・・バトルファイトの統率者だ」
「モノリス?」
「ああ・・・バトルファイトを促していた、捻じれた石版だよ。結構前に破壊したんだけど・・・まさか!!」
「そうだ。おそらくはその影響で封印が弱まり、邪神とやらはあの文字を外の石板に掘り込む程度に干渉できたのだろう。そして、俺がアンデットを解き
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