第三章 X《クロス》
根幹
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け物――――アンデットが出現し、そしてそれは一体たりとも見たことのない者だった。
「く・・・こいつらを野放しにするわけには・・・・!!?」
と、そこで「EARTH」に連絡を取ろうとして連絡機を取り出す橘だが、直後にそれをアンデットに弾き飛ばされてしまう。
手を押さえ、舌打ちする橘だが、湧き上がってくるアンデットは止まらない。
そして、アンデットの顔が一斉に、グルリと橘に向けられてきた。
「ギェエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」
「ッ!?変身!!」
《turn up》
そうして変身した橘は襲い掛かるアンデットと交戦しながら、怪我を負いながらも何とか逃げ出したのだ。
そして撮った写真を解析して、その文字盤を読み取りその内容を知って、襲われるであろう少女のうち、一番近い場所に向かったのだ。
すなわち、学園都市。
そこで、彼はアンデッドに襲われる御坂妹に遭遇し、彼女を助けたのだ。
「そ・・・そんなことが・・・・」
橘の話を聞いて、剣崎が驚く。
そして、話はアンデットのほうへと移った。
「だけどアンデットは全部封印していたんじゃ?」
「俺もそう思っていた。だが、そうなるとおかしくないか?」
「え?」
「生物の始祖たるアンデットを戦わせてこの星の生態系の頂点を決める戦い「バトルファイト」。だが、それに選ばれた生物は52種・・・・少ないとは思わないか?この地球上にはまだ途方もないほどの生物がいるのに?」
それを聞き、剣崎ははっとした。
確かにそうだ。しかも、個体によっては細かく分類されていたものもいた・・・・
「人間、ゾウ、カマキリなどと簡単に分けられているものもあれば、スパイダーとタランチュラ、さらにはギラファノコギリクワガタなどとまで細かく分類されていたものまでいたのに、52種は少なすぎる」
「じゃあつまり・・・あのアンデットたちは、バトルファイトに選ばれなかったアンデット?」
「そうだ。しかも、その理由は「弱いから」ではない。無論、そう言った理由のものもいたが、そうでない者もいる」
そう、バトルファイトは地球上での生態系の頂点に立つ者を決めるべく行われるバトルロワイヤルだ。
ゆえに、異常に強い者がいてはならない。生態系において最も重要なのは、この強さではなくバランスだ。
一人勝ちだけは許されない。
そこからあぶられたものには、当然その力が強すぎたがゆえに封印され、バトルファイトに参加できなかった種族もいたのだ。
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