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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
奪取
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助かったのかと男がその場で安堵し、息をもらす。



しかし



「なんで俺がこんな目に会わなきゃ・・・・あん?・・・・お、おい・・・うそだろおい!!?」



その男性の手にナイフが握られ、その手が徐々に自分の喉仏に向かって持ち上げられていく。



「おいおいおいおい・・・・じょ、冗談だろ・・・とまれ・・・止まれよ俺の腕だろうかよ!!やめろ・・・俺ぁ死にたくなゴブッッ」



男のそれを拒否する声もむなしく、ナイフの刃が喉につきたてられ、そこから血が噴き出してくる。
なおも動く心臓の動きに合わせ、そこから噴水のように血が噴き出してくるが、それも十秒もすれば収まってきて、男が自らの血液でできた池の中に倒れこむ。


コヒュー、コヒュー、という枯れるような呼吸音が弱まり、完全に沈黙する。





その火災現場は、のちに連続放火殺人事件の11件目に数えられる事件で、この放火殺人事件がついにミッドチルダに入ってきた、はじめての事件である。







物語は交差する。



今はまだ交わらなくとも




それはいずれ、新たなる物語を作り出すために。







to be continued


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