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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
奪取
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エェルアンデット
電気ウナギの始祖たるアンデットだ。



しかも




「言葉を発するだけの知能がある?」

「完全に上位アンデット級・・・・しかも俺たちの封印してきたアンデットを「あの程度」扱い・・・」

「ご主人様・・・・」

「ん?」




「囲まれています。数は五体と言ったところでしょうか。おそらくは異形のモノ・・・アンデットでしょう」




と、そこで愛紗が息をひそめるように一刀に報告する。

それを聞き、改めて一刀が耳を澄ませると、確実に人間のモノではない足音と息遣いが聞こえてきた。



「・・・・インデックスは俺が連れて行く。愛紗は俺が戦っている間に全員を逃がして「EARTH」に連れて行ってくれ」

「御意です」

「俺もアンデットのほうに行く。そっちは俺の領分だ」

「助かる」


「え・・・えっと・・・と、とーまと・・・」



「大丈夫だ、インデックス。必ず守ってやるから。また上条と会えるさ」



そういって、翼を開く一刀と変身する剣崎。



一刀の背中にインデックスを乗せ、二人が飛び出して行ってアンデットに向かう。




その隙に愛紗の先導で全員が「EARTH」に向かった。





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ミッドチルダのあるビル内



そこは今「火災現場」と呼ばれる場所に変貌していた。




「や、やめろ!!なんで俺がこんなことに・・・・」



その炎の中で、男が悲鳴をあげてへたり込む。

目の前には、バイザーで顔面上部を覆った長身の女性。

男の利き腕である手には、すでにすべての弾丸を打ち切った銃が、まるでお守りでもあるかのように強く握りしめられていた。




『――――は――――どこですか―――――?』



そこでは先の現場と同じように、スピーカーのような声を出してなおも女性が質問する。



それに対し、男は知らないと叫び、命乞いをしていた。

その男性に対し、女性が最終確認とでもいうかのように、また同じ質問をした。





『教えてください。イクス・・・イクスヴェリアはどこですか』





「し、しらねぇって言ってんだろ!!何なんだよ、そのイクスってのは!?」

『知らない・・・・・そうですか』




そう言って、女性が本当に知らないということを確認し、その場を去る。



「た・・・すかった・・・・?・・・し・・・死ぬかと思ったぜ・・・」


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