暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
奪取
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
俺はあらゆる生物の中でも希少な、自家発電することが可能な生物の始祖だぞ。後付けされたその程度の力で、張り合おうなどおこがましいぞ、人間!!!」

「そんな・・・・きゃぁぁああああああああああああ!!!」

「御坂!!!」


吸収された電撃と、アンデットの「そこそこ本気の」電撃が合わせてぶつけられ、美琴が悲鳴を上げてその場にうずくまる。

上条はとっさにその電撃に右手をぶつけ消滅させるが、その電撃による光が晴れた先には、アンデットが腕を振るって立っていた。



「もらっていくぞ。電撃使い(エレクトロマスター)の頂点に立つ少女」

「この野郎!!!」


美琴に手を伸ばすアンデットに右拳を振るう上条だが、それはあっさりと受け止められて逆に上条が殴り飛ばされた。

アンデットはその上条に対し、興味などないといった風に視線を外し、美琴の体を肩に抱えてベランダから出て行こうとする。



「魔導書をその身に宿した少女もここだったはずだが・・・・逃げたらしいな。ではさしあたってはこいつだけでも・・・・」


どうやら上条は結界にはぶつからなかったようで、この部屋にいる別の人間はばれていなかった。
が、その背中に一枚のカードが突き刺る。


振り返ろうとすると、背後から《turn up》という音声が聞こえ、背後に仮面ライダーギャレンが立っていた。



「さ・・・・せん・・・・・」

「・・・封印のカードか・・・・ふん、所詮選ばれたといっても、人間に封印された程度の奴等だったということか」

「クソッ・・・・・」

「その程度のアンデットを封印したくらいで、勝てると思うな。人間」



バッ・・・・ツン!!!!




と、上条の部屋を再び一瞬の閃光が覆い、あとにはブスブスと煙を上げ、バチバチと火花を散らしながら倒れるギャレンと、上条が部屋に転がっていた。





------------------------------------------------------------






「そうして、あなたたちが来るまで待っていました、とミサカは話を終えます」



これまでの時間、御坂妹は土御門の体の具合をできる範囲で診て、飛び出そうとするインデックスを押さえていたのだ。


アンデットの発言から、インデックスも狙いだということは簡単に分かった。
だからこそ、まだ敵がいるかもしれないのに彼女を出すわけにはいかなかった。



「御坂よりも上の・・・・電撃を放つアンデット・・・!?」

「生まれつき、と言っていたので、あの体からしてもおそらくは電気ウナギかと思われます」



そう、敵はエレクトロ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ