第三章 X《クロス》
奪取
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俺はあらゆる生物の中でも希少な、自家発電することが可能な生物の始祖だぞ。後付けされたその程度の力で、張り合おうなどおこがましいぞ、人間!!!」
「そんな・・・・きゃぁぁああああああああああああ!!!」
「御坂!!!」
吸収された電撃と、アンデットの「そこそこ本気の」電撃が合わせてぶつけられ、美琴が悲鳴を上げてその場にうずくまる。
上条はとっさにその電撃に右手をぶつけ消滅させるが、その電撃による光が晴れた先には、アンデットが腕を振るって立っていた。
「もらっていくぞ。電撃使いの頂点に立つ少女」
「この野郎!!!」
美琴に手を伸ばすアンデットに右拳を振るう上条だが、それはあっさりと受け止められて逆に上条が殴り飛ばされた。
アンデットはその上条に対し、興味などないといった風に視線を外し、美琴の体を肩に抱えてベランダから出て行こうとする。
「魔導書をその身に宿した少女もここだったはずだが・・・・逃げたらしいな。ではさしあたってはこいつだけでも・・・・」
どうやら上条は結界にはぶつからなかったようで、この部屋にいる別の人間はばれていなかった。
が、その背中に一枚のカードが突き刺る。
振り返ろうとすると、背後から《turn up》という音声が聞こえ、背後に仮面ライダーギャレンが立っていた。
「さ・・・・せん・・・・・」
「・・・封印のカードか・・・・ふん、所詮選ばれたといっても、人間に封印された程度の奴等だったということか」
「クソッ・・・・・」
「その程度のアンデットを封印したくらいで、勝てると思うな。人間」
バッ・・・・ツン!!!!
と、上条の部屋を再び一瞬の閃光が覆い、あとにはブスブスと煙を上げ、バチバチと火花を散らしながら倒れるギャレンと、上条が部屋に転がっていた。
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「そうして、あなたたちが来るまで待っていました、とミサカは話を終えます」
これまでの時間、御坂妹は土御門の体の具合をできる範囲で診て、飛び出そうとするインデックスを押さえていたのだ。
アンデットの発言から、インデックスも狙いだということは簡単に分かった。
だからこそ、まだ敵がいるかもしれないのに彼女を出すわけにはいかなかった。
「御坂よりも上の・・・・電撃を放つアンデット・・・!?」
「生まれつき、と言っていたので、あの体からしてもおそらくは電気ウナギかと思われます」
そう、敵はエレクトロ
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