第三章 X《クロス》
奪取
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オ!?」
ドゴォ!!!
そのままアンデットは上条の部屋へと突っ込み、美琴へと突進してくる。
が、美琴は部屋中の家電や金属をかき集め、磁力で壁にしてそれを受け止めていた。
上条が振り返ると、そこには土御門やインデックス、御坂妹はおらず、おそらくは発動したという結界内に隠れているのだろう。
魔術が発動したことで土御門の体には反動が跳ね返っているはず。それはそれで心配だが、今自分がやるべきことはとにかく・・・・
「こっちだこの野郎!!おらこいよ!!」
そう叫び、アンデットを部屋の外に誘い出そうとすることだ。
しかし、アンデットは全く上条に反応せず、美琴と向き合って動かない。
「無理よ・・・こいつ、あたしに用があるみたいだから」
「クソッ・・・・」
「あんたは早く逃げなさい!!」
「お前置いて、逃げられっかよ!!」
そう叫んで美琴の隣に立つ上条だが、ぼそりと小さな声でつぶやいた。
「で、でも、できればこの部屋とは別のところでやってほしいと上条さんは提案するのですが・・・」
「相手に言いなさい!!」
バッ、バチィッ!!!
と、直後に両者が同時に電撃を放ち、ちょうど真ん中でそれがぶつかって光を放つ。
「グ・・・む・・・」
「あたしに電撃で張り合おうなんて、調子のってんじゃないわよッッ!!!」
ドォオ!!と、美琴から放たれた電撃が、中間地点を相手の方へと押しのけていく。
上条は美琴の隣で、もしもこちらに弾かれてきたときのガードとして、右手を構えていた。
そんな心配をしている上条に、美琴が自信満々に言う。
「私が負けるなんてことはないから、あんたは早く避難しなさい!あいつと一緒に昇天したいの!?」
「ば、馬鹿野郎!オレは自分の部屋の心配してんだよ!!」
そんな口げんかをしながらも、美琴の電撃はアンデットのそれを押しのけていき、もうすぐで達成するといったところまで行っていた。
それはそうだ。
彼女は学園都市の頂点のレベル5、その第三位なのだ。
彼女に電撃戦を挑んでは、勝てるものはそうそういない。
しかし
「何やら余裕そうだが・・・・後天的に身に着けた発電能力で、俺と張り合って勝てると思ってるのか?」
「え?」
「うそ・・・・」
「ふぬぁっ!!!」
いきなり声を発してきたアンデットは電撃での抵抗をやめ、その体で美琴の電撃を受け止めた。
すると、受け止められた電撃がその全身で吸収されていき、バチバチと爆ぜながらアンデットに蓄電されていっているではないか。
「
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