第三章 X《クロス》
奪取
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、アンデットに吹き飛ばされでもしてみろ。結界にぶち当たったら俺らは丸見え、全員ミンチだ」
その言葉に「う・・・」と言葉を詰まらせる上条。
と、そこにピンポーン、というインターホンが鳴らされ、呼び出されていた御坂美琴がやってきた。
「で?後で話すって言ってたけど、いったいどうして呼ばれたのかしら?」
「ああそれは・・・」
と、上条が中に招き入れて事情を話す。
それを聞き、美琴が驚き、理不尽だという顔をしていた。
「なんでまたあの子たちが狙われなきゃならないのよ!」
「それはわかんねぇって!でも狙われてんだから無視できねぇだろう!?」
思わず叫んでしまった美琴だが、上条の言葉にそれもそうだと落ち着く。
「で?この人はなんなの?」
「ああ・・・妹が連れてきたんだ。助けてもらったみたいで・・・・」
と、そこまで聞いて、美琴が上条の言葉を「シ・・・」と遮った。
「な、なんだよ」
「近くで電磁波が発せられてる・・・・」
「発電機とかのじゃねぇの?」
「違うわ。機器からの電気じゃない・・・これは・・・・生体電気?しかもこの大きさ・・・!!!」
その感知したものの大きさに、美琴が驚いてベランダのカーテンをバサッッと開いて、その先のビルの屋上に、敵を見つけた。
直後
バツゥィッッッ!!!という凄まじい電撃の爆ぜる音がして、上条の部屋のリビングが光に包まれた。
が、直後にそれも消える。
飛んできたのは、電撃の光線。
それを美琴が受け止め、上条が消したのだ。
ビルの向かいには、黒く、ほそ長い体をした、どうやら魚のようなアンデットがいた。
「あっぶなぁ!?」
「へぇ・・・あたしに向かって電撃放ってくるなんて・・・・いい度胸してるじゃないの!!」
ガゴォ!!
そう言いながら、美琴が磁力を使って上条の部屋の壁の中にある鉄骨を、コンクリートごと抉り取った。
「ギャーーー!!御坂さん!?あなたオレの部屋になんてことを!!??」
「いちいちうっさい!!」
そして、上条の不幸の叫びを背に受けながら、美琴がそれを投げ飛ばし、それに対しビルの上のアンデットはそこから一足飛びに上条の部屋へと突っ込んできていた。
躱す術などない。
誰が見てもそうだった。
だが、美琴の投げたそのブロックはアンデットの体に当たった瞬間、ぬるりと滑ってあらぬ方向へと落ちて行ってしまったのだ。
「え!?」
「ちょいちょいちょいちょい!!こっちくんぞぉぉぉぉオオオオオ
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