第三章 X《クロス》
出動
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「う・・・わぁぁああああああああああああ!!!」
「ンゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」
一方、ユウスケ
場所は、階段を二十段ほど降りたところ。
化け物を階段まで蹴り飛ばし組み付いたのはいいものの、そのまま階段を転がり落ちそうにまでなってしまい、化け物のキリンのような長い首にしがみついて落ちないようにしていたのだ。
この神社の階段は長い。しかも、途中途中に平たく広い段差もないのだ。
生身で転がり落ちたらただではすむまい。というか死ぬ。
だから彼は必死になってしがみついたのだが、化け物はそれを振り落とそうと首をぶん回して暴れていた。
「うわっ!!ちょ・・・落ち・・・落ちるッッ!!!」
「ゴおオオオオオオ!!!」
「え?うわぁっ!!!」
と、そこで化け物の首がビタッ!と止まり、一瞬後にまた振られた。
その動きについにユウスケの体が宙を飛び、階段から放り出される。
「いィィィィいいいいいい!!!へ、変身!!!」
しかし、彼とて仮面ライダーだ。
空中でベルトのスイッチを入れ、ドラゴンフォームに直接変身して、木の枝の上に着地した。
「ふぅ・・・・じゃあこれで!!」
そこでさらに木の枝を折り、それをドラゴンロッドに変化させて構える。
「来い!!」
「ブフォァアアアアアアアアアアアッッ!!」
そのユウスケの声に反応し、その化け物が首を伸ばしてクウガのいる場所に振るってきた。
「タァッ!!」
足場にしていた太い枝が砕けるが、クウガが跳躍してそれを回避し、その長い首に向かってドラゴンロッドをブチ当てた。
相手の首は長い。
そして、ロッドで打ったところはその先端ともいえる後頭部。
そこを殴られて、化け物の体がぐらりと揺れて階段からよろける。
「グフォ・・・・」
「落ちろ!!!」
とそこに、化け物の後ろに着地したクウガがその背中を蹴り飛ばして階段から突き落とした。
その衝撃に、化け物が手足をじたばたさせながら落ちていく。
「転がり落ちて」ではなく、「宙に放り出されて真っ逆さま」に。
ドォン!!という凄まじい音を立てて化け物が地面に落ちる。
うつぶせに落ちたそれが、仰向けに体を返したその瞬間、視界に太陽が入りその中心に、青き戦士が金色の雷を携え、ロッドを突き立てて落ちてきた。
ドガッッッ!!!ギィィィイイイイイ、ドォン!
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