第三章 X《クロス》
出動
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か・・・・いいましたですか?にぱー♪」
そんなことを言いながら、麦茶の入った大きな水筒とビニールシートを抱えてきた二人を見て、士が「?」となるが、体よく暇人と言われたことに気付いた海東は少し落ち込んでいた。
ユウスケと夏海は持ってきてくれた二人に感謝しながら、急いでそれをかわってシートを広げるのを手伝いに向かう。
「冷たい麦茶をお持ちしましたですよー」
「ごめんね、ありがとう」
「汗だくじゃないですか。本当にすみません」
「幼女にへりくだっているな、夏みかん」
「士君も手伝いなさい!!」
「は!こうして首さえ押さえちまえば笑いのツボも・・・(ゴシャッ!!)パンチは反則だろう・・・・(ドサッ)」
「これが後に雛見沢六回目の惨劇と呼ばれ・・・・」
「大樹さんも物騒なこと言わないでください!!!」
その様子を笑いながら眺めている梨花と羽入もシートの端に置く石を持ってきて、六人でゆっくりと休憩を取っていた。
「どうですか?雛見沢は」
「いいところだな。景色もきれいだし、空気もうまい」
「じゃあ都会の空気はまずいのですか?」
「ここよりは澄んでないなぁ」
と、そんなことを話していると、どこからか「カランカラァン・・・」という軽い音が聞こえてきた。
それを聞いて「なんだ?」と考える士たちだが、梨花が立ち上がりながら説明していた。
「沙都子のトラップなのです。と言っても、誰か来たというのをお知らせする程度なので、多分沙都子やレナたちが来たのです。迎えに行ってきますですよ」
「あ、じゃあ私も行きますよ」
「いってらっしゃーい」
そういって、梨花と夏海が境内のほうへと向かい、ユウスケが送り出す。
そして話をしようとする三人だが、羽入だけは何かを考えていた。
「どうしたの?羽入ちゃん」
「・・・・・おかしいのです」
「なにが?」
「沙都子をはじめとした部活メンバーはみんな、この神社内に沙都子のトラップがあるということは知ってます。そう簡単に引っかかるはずがないのです」
「・・・・どういうことだ?」
「もしかしたら、本当に侵入者なのかもしれないのですよ・・・・・」
「・・・・マジ?」
「行ってみた方が――――」
―――――ジャギィ!!ギャン!!ゴォン・・・・・!!!
「!!!」
「あの音は・・・まさか!!」
「梨花!!」
「夏みかん!!行くぞユウスケ!!」
遠くから金属のぶつかる音と、爆発音が聞こえてきて、四人がその場に向かって走る。
その場にたど
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