0002話『介入』
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種と思われたくはないでしょうし】
「つまり榛名のように振る舞えって事ね。できるかな?」
【なにも本物通りに振る舞う必要はないかと。ある程度砕けた感じで大丈夫だと思います】
「そっか。なら一人称だけ変えとけば大丈夫かな。いきなりの実践だけどなんとかやってみよう」
【サポートはお任せください】
「頼むね」
それで俺―――いや、私は照明弾が上がった方へと進んでいった。
榛名提督が進んでいった時にはすでに戦闘が開始されていた。
艦娘の戦力は駆逐艦、電を旗艦に同型艦である暁、雷、響の四人編成の単縦陣。
深海棲艦の勢力は戦艦ル級を旗艦に重巡リ級が二隻、軽巡ホ級一隻、駆逐ロ級二隻の水上打撃部隊。
明らかに戦力差がありこのままだと負けは必須である。
だがそれでも四人は諦めていなかった。
「暁お姉ちゃん! ここを切り抜けてなんとしてでも提督のもとへ帰るのです!」
「当り前よ、電! こんなところで足を止めるわけにはいかないのよ!」
「その通りだよ。なんとしても倒そう」
「雷に任せなさい! さっきの探照灯であらかた敵の位置は把握できたからやってやるんだから!」
四人は気合を込めて夜間砲撃戦を始めていく。
まず電が気合を込めながらも、
「命中させちゃいます!」
12.7p連装砲を構えて砲撃をした。
夜戦での一撃だ。それは深海棲艦の旗艦であるル級へと吸い込まれるように直撃した。
「や、やったのです!」
電が喜ぶがそれもつかの間にル級はまったくダメージを受けていなかった。
それを確認できた四人は驚愕する。
やはり装備が心もとなかったかという気持であったのだ。
そもそもこんな戦力と遭遇する事はないと思っていたために慢心した訳ではないが軽い初期装備しか積んでいなかったのだ。
「い、電! 私に任せ…キャッ!?」
また砲撃を撃ちこもうとして、だけど先に撃たれてしまい一気に暁は大破してしまったのだ。
「ううぅ…そんな!」
これで戦力は6対3になってしまった。
「やらせないよ!」
響が魚雷をしかけるがそれは駆逐ロ級を沈めただけで対してあちらの戦力を削っていなかった。
しかしそれでも次は雷が響と同じように魚雷を装填して放った。
「いっけー!」
雷の魚雷はまたしてもル級に突き刺さった。
「や、やた!」
しかしやはり装甲が硬いのか小破どまりで終わってしまった。
それで四人は少しばかり絶望の顔をする。
実を言うとこれで弾薬が尽きてしまっていたのだ。
反撃どころかもう攻撃すらできない。
後は深海棲艦になぶられて終わりなのかと諦めかけたところで、突如として重巡リ級の二体が轟沈したのだ。
何事かと思った矢先に、
「榛名! 夜戦
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