ガンダムW
1663話
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から、その建物に向かって人が入っていくところだ。
これからピースミリオンの中に乗り込み、起動し……となると、恐らく数時間程度では済まないだろう。
それこそピースミリオンのような巨大な艦なのだから、起動するだけでも数日掛かると言われても驚きはない。
いや、寧ろその程度で起動出来るのであれば、早いとすら言えるだろう。
「綾子、どうだ? そっちの方に何かおかしなところはあるか?」
ピースミリオンを挟んで反対側にいる綾子に通信を送るも……
『何もないわね。少なくてもあたしから見た限りだと、何か異常があるようには見えないわ』
そんな通信が戻ってくる。
この辺りはピースミリオンが隠されていたのを見れば分かる通り、宇宙から見ても辺境と呼ぶに相応しい場所だ。
そうである以上、基本的には何かが起こる可能性というのが少ないのだ。
……それこそ、俺が綾子に説明したように、OZやバートン財団が攻めてくるような事でもない限りは。
「そうか。ただ、一応油断はするなよ。もし何かあったら、すぐに報告してくれ」
『了解』
短く言葉を交わし、通信が切れる。
そうして再び俺の周囲は沈黙に包まれた。
やるべき事は本当にないんだよな。
もしかしたら、本当に万が一襲ってくる可能性はあるけど……その可能性は非常に小さいし。
何となくやるべき事もない為、周囲の様子を窺いつつ空間倉庫の中から漫画を取り出す。
以前買ったままにされており、まだ読んでいない本……いわゆる、積ん読という奴の1冊だ。
もっとも、これはシリーズ物で、全30巻くらいの漫画なのだが。
いわゆる、サッカーのスポ根漫画。
サッカーの詳しいルールは知らないが、それでも読むのに問題はない。
そもそも、スポーツを題材にした漫画で詳細なルールを知らないで読むという者は結構多い筈だ。
地元で名前が知られていた選手が、スカウトされて都会の高校に推薦入学し、そこで頑張る。
簡単に言えばよくある物語ではあるのだが、キャラ描写が上手く、見ていて引き込まれる。
マネージャーがヒロイン……かと思いきや、実はヒロインは女子サッカーリーグで優勝争いに絡んでいるチームのエースがヒロインらしい。
……年上ヒロインってのは珍しいな。
漫画とかでも年下ヒロインや同級生ヒロインは多いのだが、年上のヒロインというのはそんなに多くはない。
ましてや、1歳や2歳ならともかく6歳年上というのは珍しいんじゃないだろうか。
この漫画を買ったのはネギま世界だったか?
一応全30巻となっているんだから、それなりに人気は高かったのだろう。
昨今だと人気が低ければ30巻どころか、3巻程度で終わったりするし。
漫画を読んでいると、不意に通信が入る。
『
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