ガンダムW
1663話
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少数精鋭で、ただでさえ数が少ない戦力を二分しているのだ。
ましてや、俺達を乗せている宇宙船は軍艦ではあるが、かなりの老朽艦だ。
その辺りを考えれば、攻撃を仕掛けてきてもおかしくはない。
もっとも、ドクトルS達が合流した事により、軍艦が3隻に増えてはいるのだが。
……それでも、3隻全てが老朽艦なのは間違いないのを思えば、ここで攻撃を仕掛けないという選択肢は、一般的な軍事常識を理解している者であれば……
いや、そもそもトールギスという機体に俺が乗ってる時点で常識云々といった問題じゃないか。
「それに、敵の襲撃以外にも色々とやるべき事はあるだろうしな」
元々MSというのは作業用の機械から発達した代物だ。
である以上、当然MSであっても色々と細かい作業が出来るのは間違いない。
勿論、専門の機械には及ばないだろうが。
「そう? まぁ、アクセルがそう言うのなら仕方がないわね。……出来ればもう少しアクセルと一緒に映画を見たかったけど……」
そう告げ、綾子はソファから立ち上がるのだった。
「へぇ……これは……」
目の前に広がる光景に、俺の口からは思わずといった風に驚きの声が漏れる。
だが、それも当然だろう。
何しろ、視線の先にはピースミリオンが収められていると思われる建造物があったのだから。
考えてみれば当然だが、幾らピースミリオンを月の裏側に隠したとはいえ、普通に宇宙空間に置いてあるだけでは誰かに見つかってしまう可能性が高い。
そうならない為には、いわゆる暗礁宙域……スペースデブリの類が集まっている場所に隠すのが最善だった。
だが、ピースミリオンをそのまま置いておけば、当然のようにスペースデブリによってピースミリオンの装甲が傷つく。
バルジやリーブラに匹敵する大きさのピースミリオンなのだから、裸のまま置いておけば傷だらけになってしまうだろう。
ましてや、ピースミリオンにはステルスはあっても、バリアの類はないんだし。
もっとも、もしバリアの類があっても、バリアを起動させるにはピースミリオンを起動させておく必要があるのだから無茶だろうが。
ピースミリオンを下手に損傷させない為には、それこそ何らかの建物でスペースデブリから守る必要が出てくる。
そうして用意されたのが、現在トールギスの映像モニタに映し出されている光景だった。
ただし、ピースミリオンを覆っている建物ではあっても、頑丈な建物という訳ではない。
それこそ、簡易的な代物であり……トタンを張り巡らせたような、そんな印象だ。
勿論、実際にはトタンとかじゃなくて、相応の材質を持った代物なんだろうが。
ともあれ、傍から見る限りではそんな風に見えるのは事実だ。
現在は俺達が乗ってきた軍艦
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