暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第三十九話 おぢばがえりその十三

[8]前話 [2]次話
「お母さんに結構教会に残って欲しいって時もあったみたいよ」
「やっぱり教会には会長さんいて欲しいしね」
「それも男の人だと余計に」
「教会は夫婦揃ってだから」
「男手も女手も必要なんだよね」
「それで残って欲しいっていう時もあるみたいだから」
 お母さんにしてみればです。
「残って欲しい時もあるみたいなの」
「そこ難しい事情ね」
「何かとね」
「ひのきしん隊に行かせてもらいたいけれどお家の事情がある」
「そこは複雑ね」
「女の子は行けないけれど」
 あくまで青年会のことです、天理教には男の人の青年会と女の人の婦人会がありまして婦人会の下に女子青年会もあって少年会もあります。
「お父さん的には凄くためにもなる場所らしいわ」
「それうちの兄貴も言ってるよ」
「うちのお父さんもよ」
「うちもだよ」
 教会や布教所の子は口々に言います。
「だから是非行くべきだって」
「ふせ込みとして最高だって」
「そうね」
「そうなのよね、だから家族はね」
 このことはお母さんに言われました。
「行く人をフォローしないとって言ってたわ、ただお母さんそうは言っても」
「そこは、よね」
「教会には男手必要だから」
「一ヶ月近く家を開けられると」
「どうしても」
 ましてうちは男手お父さんしかいないので。
「それでね」
「難しいのよね」
「何かと」
「お家それぞれの事情で」
「行ってもらうとそれはそれで」
 ひのきしん隊はその月の一日から二十四日までです、大体一ヶ月近くあるのでその間教会に男手が完全にいなくなるのです。
 ですから個々の教会としては、なのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ