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Blue Rose
第五十話 入試テストその五

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「そうしてくれたの」
「そうなんだな」
「じゃあね」
「ああ、今からな」
「行きましょう」
 今度は優花から言った。
「そうしましょう」
「今からな」
「早いうちに教室に入って」
「落ち着くことだな」
「それがいいから」
「焦るとな」
「それが一番駄目だから」
 テストの時はというのだ。
「そうしましょう」
「そうするか、しかしな」
「しかし?」
「いや、御前は変わらないな」
 龍馬は優花と共に大学の方に向かって歩きつつだ、彼女に言った。
「しっかりしてるな」
「そうかしら」
「落ち着いていてな」
「ううん、だといいけれど」
「というか前よりもしっかりしてるか?」
「神戸にいた時よりも」
「ああ、そう思ったよ」
 今のやり取りからというのだ。
「何かな」
「そうなのね」
「けれどそこまで落ち着いていたら」
 それならともだ、龍馬は優花に笑顔で話した。
「いけるかもな」
「受験も」
「その銚子でやっていけよ」
 テスト、それもというのだ。
「俺も出来るだけ落ち着いてやっていくからな」
「頑張ってやっていってね」
「ああ、そうしていくな」
 龍馬は優花にまたしても笑顔で応えた、そのうえでそれぞれの入試が行われる教室に入った。そのうえでテストを解いていってだ。
 途中昼食も食べ午後もテストだった、そのテストの後でだ。
 二人はまたしても待ち合わせ場所の高等部の門のところにそれぞれ向かった、すると今度は先に優花が着いたが。
 優花は目の前を行く八条学園高等部の生徒達を見てだ、自分もそうであったことを思い出して微笑んでいた。そこに龍馬が来るとその彼女に聞いてきた。
「知ってる奴と会ったのか?」
「いえ、いなかったけれど」
「じゃあ何で機嫌いいんだ?」
 龍馬はその優花に問うた。
「テストいけたのか?」
「ううん、どうかしら」
「駄目だったのかよ」
「一応全部埋めたけれど」
 テストのそれはというのだ。
「三教科共ね」
「国語、社会、英語な」
「三つ共ね、けれどね」
「埋めたことは埋めてもか」
「合格してるかはどうかは」
 それはというのだ。
「わからないわ」
「まあ自分で出来ていたと思っててもな」
「駄目だったってこともあるから」
「テストってそんなものだな」
「名前も書き忘れてないかチェックしたし解答欄もずれてないかもね」 
 テスト、特に入試ではこうしたことも大事だ、こうしたことで不合格となるケースが実際にあるので注意が必要なのだ。
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