138部分:第十二話 聖剣の真実その十二
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北条家の者」
何時になく毅然とした声の姫子であった。
「ならば。風魔と夜叉の戦いの最後に立ち会うのは義務です」
「義務ですか」
「蘭子さん」
その強い声で蘭子の名を呼んだ。
「ここで待っていて下さい」
「それはあまりにも危険です」
流石にそれは拒む蘭子であった。彼女には姫子を守るという責務があるからだ。そしてこれは責務だけではなかった。彼女と姫子の絆であったのだ。
「それだけは」
「構いません」
すると夜叉姫の方から蘭子の同行を認めたのであった。
「柳生蘭子ですね。柳生家の娘の」
「そうだ」
夜叉姫を見据えて答える。
「それがどうかしたのか」
「話には聞いています。北条姫子の第一の側近にして親友であると」
このことはもう夜叉にも知れ渡っているのであった。
「白凰学園の武道指南役でもあり」
「全て知っているのなら言うまでもないと思うが」
「貴女の同行を許します」
あらためていいと告げるのだった。
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