旧
13話
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念だ」
「ヴァーリ、急げ!!これ以上匙を暴れさせたら本当にどうなるかわからないぞ!!」
「分かってる!!日常の方は任せるぞ!!」
慌てて駆け出すヴァーリにこの話をした途端にオレを取り押さえた生徒会のみんなと同じ必死さが伺える。
久しぶりに猟に出かけた結果、そこそこ大きい猪が狩れた。とはいえ、ストックも多いので少し処分に困る量ではある。さてと、どうするか悩むな。生のままで配るのはアレなので加工するのが一番だろう。
「よし、全部ベーコンに加工するか。ついでに色々と燻製するか」
「「燻製?」」
「そういえば見せたことはなかったな。たまに黒歌がつまみにしていたぐらいか。簡単だし作ってみるか?」
「「うん」」
さて、どのタイプの作り方にするか。やはり家庭でもできるやり方かが一番か。え〜っと、桜チップは残ってるな。なら土鍋と網とカセットコンロとアルミホイルを用意してっと、庭で作ればいいか。材料は肉は下処理に時間がかかるから鶉の卵とチーズでいいか。まずは土鍋の底にアルミホイルを敷いてその上にチップを置く。蓋をしてから、カセットコンロの火をつける。その間にチーズは底側のアルミを残して剥いて網の上に並べ、鶉の卵もゆで卵にしたあとに網から落ちないように並べる。
「ちょっとだけ離れてろよ」
二人を鍋から遠ざけて、右手に網を持ち、左手で蓋を開けて素早く網を蓋で挟み込む。そしてアルミホイルで密閉して火を止める。
「あとはこのまま1時間ほど放置で完成だ。その間に肉の方の下準備をしようか」
キッチンに戻り、しっかりと手を洗ったあとに肉の下準備を始める。二人にブロック肉とフォークを渡して均等に穴を開けてもらっている間にスパイスを調合する。まあ、スパイスといっても塩と砂糖と胡椒だけのシンプルなものだ。見た目通り子供っぽい舌をしているオーフィスやレオでも食べやすいように胡椒の量を減らして砂糖の量を若干だけ増やしておく。それとは別に胡椒や刺激が強いスパイスをたっぷりと使った物も用意しておく。どこぞの黒猫か猿が引っかかって痛い目にあうだろうが、知ったことではない。
穴あけの途中でレオがギブアップしたのでラインを使って一気に穴あけを終わらせる。それが終わったブロック肉に先ほどのスパイスを擦り込み、大量のジップロックにローリエの葉と一緒に空気を抜いて密閉していく。とりあえずはこれで終了だな。あとは、一週間ほど地下の冷蔵庫に放り込んで熟成させる。後片付けを済ます頃には庭の燻製が出来上がっている時間になっていた。
庭に出てアルミホイルを外して蓋を開ければ綺麗に燻製された卵とチーズが現れる。網をテーブルに置いて、土鍋をラインで片付けておく。
「ほら、これが燻製だ。煙で燻
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