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11話
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「何普通にグレイプニルの拘束から抜け出してんだよ!?」
「だから、グレイプニル自体には干渉してないじゃないですか。あくまで結びを緩めていっただけなんですから。見ての通り首輪はまだ付いてるでしょう」
とか言いながら首輪も2秒足らずで外してやがる。こいつ、どんどん器用になってやがるな。
「もう慣れてしまいましたか。今度からは手錠に足枷もセットですね。あとは両手の指同士を拘束する器具に、結び方自体も勉強しないといけませんね」
こっちもこっちで慣れた対応だしよ。やっぱり匙の矯正というか調教は難しいみたいだな。
「さてと、とりあえずは買い出しか。ヴァーリ、お前らの人数は?」
「常に護衛をつけるのは3人と1匹だ。最大で5人と1匹だ。男3人に女2人、それとは別にオーフィスとフェンリルだ」
「以外といるな。ほれ、ここが住所だ。あと、同居人が1人いるがあまり干渉するな。顔を知っているかは知らんが禍の団の英雄派だった子供だ。今はオレが保護している。とりあえず、明日のこのぐらいの時間にオーフィスと一緒に来い。それまでには色々と準備しておく」
「戦士にとって体は一番の資本なのに偏った食生活とか巫山戯るな!!」
回鍋肉を作りながらラインに包丁を持たせて追加の野菜を切っていく。
「一番年下の女の子に家事を押し付けやがって。お前ら、ここにいる間に最低限の家事を叩き込んでやる!!」
「いや、私はできるし」
「やらなきゃ意味がないだろうが!!ほれ、とりあえずテーブルを拭いて回鍋肉を運べ。それぐらいはできるだろうが」
ラインで布巾を投げ渡してヴァーリにテーブルを拭かせながら美猴に大皿に乗せた回鍋肉を運ばせる。その間に追加で酢豚と麻婆豆腐を作り始める。切った野菜とひき肉を混ぜ合わせてオーフィスとレオ、付き添いに黒歌を呼び寄せる。
「ほれ、二人に餃子の包み方を教えてやってくれ。オレは手が離せない」
「オーフィスにも?」
「オーフィスにもだ。ほれ、強くなった秘密が知りたいんだろう?レオもやってみな」
「ん、分かった」
「うん」
「というわけで任せたぞ。男共も手伝わせればいいから」
餃子の皮を渡して後を任せる。
「ほいほ〜い。それじゃあ、黒歌お姉さんが教えてあげましょうか」
「美猴、フェンリルの食物はスコルたちと同じでいいのか?」
「基本的には何でも食ってるけど、肉がいいってよ」
「なら廊下を出て左の突き当たりに地下への階段がある。地下室に入って左奥にある熊肉をブロックで3つ取ってきてくれ。ちょうど食べ頃のはずだ」
「なんで熊肉なんてものが常備されてんだよ」
「狩猟期だからな。鹿とか猪とか兎に狸もあるぞ。逆に鶏、豚
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