旧
10話
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たよ〜。ど、どんな感じ?』
『最初の予想通りと言った展開ですね。グレモリーチームが押されっぱなしです。今はバアルチームから提案で2対2での最終決戦前ですね』
『ふ〜ん、それ、認めちゃったの?』
急に匙の態度が冷めた感じになる。
『え、ええ、大会本部は前例もあることから承認しましたが』
『そう。サイラオーグ・バアル、所詮はそんなものだったか。腑抜けた姿など見たくなかったのだがな』
『えっ?』
『こっちの話だ。だが、多少は勝率が下がったな。頑張れおっぱいドラゴン、逃げてる途中でお前のことを応援している子供達が大勢いたぞ。そいつらの期待に応えてみせろ』
急に冷めた態度になった匙は、キャラを作ってる匙ではなく普段の匙で、どうやったのかは分からないが観客席にいる応援してくれている子供の声をオレに届けてくれた。
『さて、番犬の方がこっちに向かってきてるから今日はここまでかな。それじゃあアディオス!!』
最後に子供達の応援を届けてくれた方法でオレにアドバイスをくれた。
『初心を思い出せ。お前は何のために力を求めたのかを、誰のために強くなろうと思ったのかを』
「禁手化を変化させたか。悪魔の駒の性質を染みつかせたのか。なるほど、参考になるな」
本気で会長を振り切って試合を観戦していたのだが収穫はあった。禁手化と悪魔の駒の融合。コツはいるだろうがオレも出来るだろうそれに満足を覚える。兵藤はわかりやすいぐらいに反動を付けて強くなる。壁が大きければ大きいほどそれを乗り越えた時に爆発的な成長を見せる。こちらである程度誘導してやればその成長を促せられる。そしてその成長を横からちょろまかしてオレの手札に加える。win-winの素晴らしい関係だな。
「まあ確かにwin-winだけど、本人が知らないんじゃねぇ。お代わり貰える」
ギャスパーの停止結界の邪眼の力を利用して最高の状態で保存してあるティーポットからお茶のおかわりを注いで砂糖を一つにレモンのスライスを2枚付けてセラフォルー様に差し出す。
「能力の地味な無駄遣い」
「戦闘にしか使わない方が無駄遣いです。便利なものは使い倒してこそです」
「物は言いようだね。それで、赤龍帝ちゃんは勝てると思う?」
「サイラオーグさんがバカをやらかしたので多少勝率が下がっただけです。今の所、兵藤は戦車、僧侶、騎士の力を見せましたが女王の力を出してもまだサイラオーグさんの方が強い。というかそれぐらいの力を予想した上で鍛えましたから。足を止めての正面からの殴り合いにならない限りはサイラオーグさんの勝ちは固いです」
そう、勝ちは固いのに。
「なんでそうなるかなぁ。グレモリー先輩の活躍はまあいいよ、土台は出来て
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