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ハイスクールD×D 黒龍伝説

9話
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「注意事項は以上です。何か質問はありますか?」

「質問ではありませんが生徒会から一つ」

ロスヴァイセ先生から許可を貰って前にでる。

「生徒会庶務の匙元士郎だ。誰とは名指しでは言わないが、心当たりのある者は心によく刻んでおけ。これからオレたちは京都に向かうわけだが、この修学旅行で問題を起こせば、それは学園の評価に直結する。これまでは学園内であったためにある程度穏便に済ませてきたが、修学旅行中に問題を起こした場合、程度によっては警察に突き出すことも退学処分を言い渡すことも辞さない。横暴だと思う奴もいるだろう。だがな、学園側から退学処分を突きつけられそうになっていたのを生徒会で保留にしてある分を突きつけるだけだ。誰も庇いはしないぞ。ちなみに三人分だ。肝に銘じておけ。いつもの行いは人生を担保にかけることになるぞ!!無論、いつもの罰も強化してある」

そう言ってから着替えなどが入っているカバンとは別に用意してあるカバンから猛獣を拘束するために使われる鎖と首輪を見せつける。

「使う機会がないことを期待している。何かあればオレの携帯に連絡するように。生徒会からは以上だ。羽目を外しすぎずに楽しめ」

新幹線に乗り込み軽く見回りをしてから席に戻る。

「見回りお疲れ様。はい、これ」

「ありがとう、巡」

巡から缶コーヒーを受け取り礼を言ってから口につける。

「ねぇ、保留にしている退学の三人って、あの三人なんでしょう?最近一人は落ち着いてきてるんだし、残りの二人を退学にしても良かったんじゃないの?」

巡は誰とは言わないが退学にしてしまえと口にする。それに賛同するように残りの班員も首を縦にふる。無論、男子もだ。

「確かに一人は最近落ち着いている。だがな、それまでの1年半弱の行動の所為で最近の分もトリオで行動していると思われていてな、これが二人だけの退学届けだったなら保留にしていなかった。二人が残りの一人も同罪だと叫んでもこっちに退学届けが無いのなら突っぱねるのは簡単だからな。だが、三人分あるとなると残りの一人をかばえなくなる。最近はまともになろうとしているのだから手を差し伸べてやるのが人情という奴だからな。だから、あそこまで脅してるんだよ。これで二人だけが行動すれば他に証人を用意すれば二人を退学にさせることができる。書類も手元にあるから修学旅行中でも退学にできる」

「しつも〜ん、その場合どうなるの?」

「強制送還。払われてる旅行の代金は差額分をキャンセル料や手数料を引いた分で返される。警察には訴えずにそれで終了。完全に学園と縁が切れることになる。訴えないのは最後の餞別ってわけだな」

色々と会長や先生方との協議の末このようになっているのだ。オレは結構我慢もしたし、譲歩もした方だぞ。備品の修理代、オレが
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