旧
9話
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『目の前にも元対人恐怖症が居るんですが』
「だからそっちの方は心配してねえよ。とりあえず、保護の話はこのままお前の提案通りになるだろうよ。ちゃんと面倒を見てやれよ」
『もちろんですよ。帰ったら家を買ったり駒王学園付属小への転入手続きとか、戸籍の偽造から始めないといけないのか。忙しくなるな』
「そこでアパートとかマンションを借りるって選択肢が出ずに家を買うってどういう発想だよ」
『いえ、そろそろスコルとハティを人間にも慣れさせようかと』
「神喰狼を街中で飼うだと!?何考えてるんだよ!!」
『そういう風に見るから、そう思い込んじゃうんでしょうが。オレはあいつらを猟犬程度に見て躾けてますからちゃんとそういう風に育ってますよ。責任はオレが持つってことで許可したのはアザゼル先生じゃないですか』
「いや、確かにそうだが」
『そこらの飼い犬よりもまともですよ。それに抑止力にぴったりですから』
「まあ神喰狼を相手にただの子供を襲おうとは思わねえな」
『そういうこと。それに普通の対人恐怖症相手には間に動物を挟むのが一番効果的だ。オレは動物を獲物にしか捉えられなかったから効果はなかったが、あの人はオレと話を合わすためだけに生の動物の肉を目の前で食ってくれたからな。ある程度常識を身につけて生の肉を食う危険性を知っていたオレの前でな。さすがにあれにはある程度心を開くしかないですよ』
「......なんつうか、大胆というか豪快な人だな」
『見た目からは想像もつかないですよ。いや、まじで』
あ〜、そういえばあまり顔を出していなかったな。今のオレを見たらびっくりするだろうな。喜んでくれるだろうか?一度、戻ってみよう。
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