旧
8話
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ええっと、修理にこれだけ補修剤を使って、備品の残りの在庫がこんだけだから、むぅ、予算オーバーか。これはあの変態三人衆から徴収しても良いよな。あいつらが学園の備品を故意に破損させているんだから、修理費はあいつら持ちだろう。業者を呼ばずにオレが修理して予算を抑えてきたのに予算オーバーとかふざけるなよ。とりあえず会長に報告して許可をもらおう。
「元士郎先輩」
「どうした、留流子?」
悪魔としては先輩で学園生としては後輩の仁村留流子だが、この前から名前で呼び捨てで呼ぶように言われたのだが、あまり慣れないな。他にも巴達も呼び捨てで名前で呼べと言われている。変わっていないのは会長と副会長と草下位だ。
「あの、今度の土曜日、空いてますか?」
「まあ、空いているといえば空いているぞ。急にセラフォルー様から呼び出しがなければだが」
「呼び出しですか?」
「主に怪盗蛇龍のアクションシーンの打ち合わせだな。やはりアクションが単調になりやすい上に小道具もめちゃくちゃな物を使ってしまいそうになるから、技術的におかしくなくあれば便利な物をオレが設計して作らせたりもしている。それを使ったアクションの手本を見せる必要があるんだよ」
最近の一番の出来は伸縮性のロッドだな。最短時には長さ15cmだが捻ることで最長5mまで伸び、棒術にも使える。幅3mの通路で伸ばして固定した場合150kgまで問題なく載せれることもできる。
これを使い足場を作ったり、棒高跳びの要領で飛んだり、武器として棒術を扱う手本を見せるのだ。向こうもプロである以上、手本から応用技を開発などを行うので教えがいがあるのだ。
「そんなことまでやってたんですね」
「他にも小道具の作成工房とかもやってるからな。ほら、この前のグレモリー先輩達に一人で挑んだ時の小道具、ああいうのを開発する工房を立ち上げたり、それだけだと先細りだから彫金とか細工物の仕事も振ってるけどな」
「えっ、経営にまで手を出してるんですか!?」
「まあ、そうなるか」
「資格とかもたくさんとってましたよね?」
「年齢制限がある物以外は片っ端から取っていってるな」
早く自動二輪と自動四輪を取りたいんだよな。特に自動二輪。レーティングゲームで使いやすそうだからな。
「......何をやっているんですか?」
「知識とは嵩張らない財産だとどっかの誰かが言っていた気がする。あとは根が小市民だからな。どうしても金を手元に残しておく癖がな。極端に節約する気はないが、それでも多少はな。無駄も嫌いだし」
「分からないでもありませんけど。って、話が大分それちゃってますね」
「そうだな。それで、とりあえずは空いているぞ」
「あの、それじゃあ、土曜日に買い物に付き合ってく
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